大和「提督」提督「んあ」

艦隊これくしょん -艦これ-

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1 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:23:40.43 ID:6jlu7Hr00
タイトル:提督の帰還 

大和「提督」

提督「んあ」

大和「起きてください」

提督「……んん」

大和「提督」

提督「おおう……おはよう」

大和「おはよう、じゃありません。お仕事はもう終わったのですか?」

提督「……」

大和「……提督?」

提督「ああ、終わってる。……みたいだ」

大和「そうですか。お茶でも淹れましょうか?」

提督「……頼む」


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2 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:24:51.40 ID:6jlu7Hr00

 

大和「ぼうっとしてますね。はい、どうぞ。熱いので気を付けてくださいね」

提督「うむ」

提督「おいしい……が、これはほうじ茶だ」

大和「あれ、提督は熱いほうじ茶が好きでしたよね?」

提督「そうだったか……でも、おいしい。懐かしい味だ……ありがとう、加賀」

大和「まだ寝ぼけていますね……」

提督「加賀?」

大和「いいえ」

提督「……大和?」

大和「はい。貴方の秘書官、大和です。無事帰投しました」

提督「おおう……ごくろうさん」

 

3 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:25:29.14 ID:6jlu7Hr00

 

提督「なんだかむしょーにお腹が空いているのだ」

大和「それはそうです。お手元の時計をご覧になってください」

提督「ひときゅうまるまる……」

提督「大和。本日の任務は達成した。これより本艦はこの執務室を爆撃したのち、食堂へと出陣する。随伴するがよい」

大和「はいっ。戦艦大和、推して参ります!」

提督「うむ!」

大和「ふふっ」

提督「どうした」

大和「いえ。貴方はびっくりするほど変わりませんね」

提督「毎日のように顔を合わせていればな。それとも私がまるで成長していないと言いたいのか?」

大和「はい」

提督「なんだとう」

 

4 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:26:20.53 ID:6jlu7Hr00

 

A「……」

B「……」

C「……」

提督「……ん?」

大和「どうしたんですか、いきなり止まって……提督?」

提督「あいつらは何だ?」

大和「はあ……あいつら、とは?」

提督「今すれ違った三人組だ。見覚えのない顔だった」

大和「もう……しっかりしてください。まだ寝ぼけているんですか? あの娘たちにそれを言ったら本気で怒られますよ」

提督「む……そうか。確かに、まだ頭がぼうっとしているような気がする」

大和「ほら、行きますよ。お昼寝提督さん」

提督「ぬう……」

 

5 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:27:09.52 ID:6jlu7Hr00

 

・食堂

提督「この時間帯だというのに、やけに空いているな」

大和「そうですか? いつもこんなものですけど」

提督「そうか? もっと混み合っていた気がするのだが……」

鈴谷「あ、提督じゃーん」

提督「おう、鈴谷。お疲れさん」

鈴谷「待ってたんだ。一緒にご飯食べよーよ!」

提督「おわっ! まて、なんでくっついてくる? お前は……えっと……」

提督「……なんだっけ」

鈴谷「あはは、ビクッってしてやんの。きっもー」

提督「この小娘め」

 

6 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:27:52.92 ID:6jlu7Hr00

 

暁「もう司令官! レディーを待たせるなんてどういうつもり? 暁は一時間も待ってたのよ! 紳士としてその振る舞いはどうかと思うわ!」

提督「一緒に食べるなんて約束してたか……? なんで引っ付く?」

摩耶「おっせーよ提督。カレー冷めちまうだろうが。ほら、こ、ここに……あ、あたしの隣に来いよ! カレーよそってきて来てやるからさ」

提督「……一体どうしたんだ摩耶」

潮「あ、あの提督……私、お茶、入れますから……」

提督「お、おう。ありがとう、潮」

鈴谷「じゃあ鈴谷が食べさせてあげよっか、提督?」

陸奥「あら……提督はそっちに行くの? でも、私の隣だって空いてるわよ?」

提督「お、おい、痛い痛い、腕を引っ張るんじゃない」

飛龍「提督、今日は豚カレーがいいって多聞丸が言ってるよ! ねっ、どうする?」

暁「あ、暁だって司令官の隣に座るんだから!」

摩耶「だからあたしの隣に来いって言ってんだろ!」

提督「わ、わかったから! 腕を放せ! 悪いが、お前たちに言わないといけないことがある!」

一同「?」

 

7 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:29:15.67 ID:6jlu7Hr00

 

提督「落ち着いて聞いてくれ。その、大変すまないんだが……今日は私の誕生日じゃあないんだ」

一同「……?」

提督「こういったドッキリはうれしいが……ちょっと時期を間違えてしまったな。で、でも大丈夫だ。本番の時はばっちり引っかかるから、気にせずにしてほしい」

提督「だから、今日は普通に食べよう。……いいな?」

一同「……」ザワザワ

提督「?」

五十鈴「ねえ……提督は何を言ってるの?」

飛龍「さあ……」

潮「わ、わかりません」

愛宕「大和さん……提督、いったいどうしたのかしら?」

大和「それが、先ほどお昼寝から目覚めて以来、少し様子がおかしくて……」

愛宕「提督? 私たち、時間が揃った時は一緒に食べるようにしてたじゃないですか。忘れちゃいましたか?」

提督「一緒に……あれ?」

暁「疲れてるのね、司令官……。今日は暁がなでなでしてあげるわ。んーっ……と、届かない! 司令官しゃがんで!」

摩耶「馬鹿やってないで、いいからとっとと座れよ!」

愛宕「うふふ、お隣もーらいっ♪」

鈴谷「ああーっずるいよ!」

愛宕「たまには私だって座っちゃうんだから。油断大敵よ♪」

提督「一体なんなのだ、これは……」

 

8 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:30:38.50 ID:6jlu7Hr00

 

提督「騒がしい食事だった……」

大和「いつものことじゃないですか」

提督「……んん」

大和「どうやらお疲れのようですね。今日はお早めにお休みになってください」

提督「うむ。だが暁たちに遊びの約束をさせられてしまったのだ。ついでに私を労わってなでなでしてくれるらしい」

大和「遅くまで起きていてはいけませんよ?」

提督「そうならないよう監督役が必要だ」

大和「きちんとしてくださいね」

提督「他人事みたいに言うな。お前も道連れにしてやると言ってるのだ」

大和「え?」

提督「寝間着会というものらしいぞ。では後でな」

 

9 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:31:20.48 ID:6jlu7Hr00

 

大和「提督」

提督「んあ」

大和「またお昼寝ですか?」

提督「……うむ」

大和「ふふ。おかしな顔をしてますよ」

提督「見るんじゃあない……」

大和「ここ最近、毎日ですね。もう日課になっちゃってるんじゃないですか……?」

提督「日課?……日課……」

大和「どうやら、昨晩も遅くまで遊んでいらしたようですし」

提督「ううむ……毎晩毎晩、あいつらどんなに言っても解放してくれないのだ。構ってほしいのか、やたら私に触れてくるわでこっちは大変だ」

大和「そうして好かれるのは変わらないですね。良いと思います。私たちは兵器としてだけではなく信頼し合える関係を望んでいますから」

提督「だが限度は考えねばなるまい」

 

10 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:31:50.25 ID:6jlu7Hr00

 

大和「でも秘書官としては……こうして夜遊びしていても、きちんと仕事を片付けてくれる提督というのはありがたいものですよ?」

提督「なに?……おお、見事に仕事が終わっている!……寝ながらやっていたのか」

大和「ご謙遜を。はい、お茶です。熱いから気を付けてくださいね」

提督「助かる。うむ、いつもおいしいぞ。加賀は猫舌なのに悪いな。また私がふーふーしてやろうか。いや冗談だ忘れてくれ」

大和「……提督」

提督「あれ?………大和」

大和「はい、貴方の秘書官です」

提督「……んん?」

大和「……」

提督「……加賀?」

大和「大和ですよ」

提督「加賀は……そうだ、加賀だ。あいつはどこにいる?」

大和「……」

 

12 : ◆6mBWCgfMCU 2016/07/03(日) 06:32:43.17 ID:6jlu7Hr00

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ

提督「……なんだ?」

58「てーとくッ!!」ドッバーン

提督「何事だ!?」

58「はぁはぁ……はぁはぁ……はぁ……」

58「……あ、ああ……ああああ…………ほ、ほんとうに……ほんとうにいた……」

提督「……ゴーヤ?」

58「てーとく……てーとくぅぅぅ!! わあああぁぁ!!!」

提督「どうしたそんなに血相を変えぐっふぅぅぅ!?」

58「てーとく、てーとく、てーとくてーとくぅ!」

提督「あうあう、な、何があったゴーヤ?」

58「会いたかったよぉ、会いたかったのずっとずっと……会いたかったよお」

提督「わ、私はずっとここに居るぞ?」

58「わああぁぁん!」

提督「や、大和……どういうことだ?」

大和「……」

 

13 : ◆PU9YxOvRdg 2016/07/03(日) 06:33:52.90 ID:6jlu7Hr00

 

58「てーとく、てーとくぅ……!」

提督「落ち着け、なにかあったのか?」

58「ひっぐ……びえええええええええ!」

提督「む、むう……」

58「うぐっ……ひぐ、ひっく……っ」

提督(これでは話が聞けん……)

提督「よし……分かった」

大和「……提督?」

提督「ゴーヤ、いっぱい泣け。よく分からないが、泣きたくなることがあったんだろう。たくさん泣いてすっきりしろ」ポンポン

58「ひっく……てーとく、ごめんなさい……ごめんなさい……」

提督「いいんだ。誰だって泣きたくなる時はある。私にも……大和にだってある。な?」

大和「……はい」

 

14 : ◆PU9YxOvRdg 2016/07/03(日) 06:34:43.25 ID:6jlu7Hr00

 

58「違うでち……ゴーヤ、てーとくにいっぱい酷いこと言っちゃった……てーとくは何も悪くないのに……酷いこと……」

提督「……何の話だ?」

58「知ってたでち。てーとくのしたこと……全部ゴーヤ達の為だって分かってたのに。でもゴーヤは我慢できなくて……」

58「守ってくれたのに……ゴーヤ達が守らないといけなかったのに……なのにゴーヤは、ゴーヤは……!!」

提督「……落ち着け。大丈夫だから」

58「ゴーヤは艦娘失格でち……! こんなことになるなら、ゴーヤも一緒に沈めばよかった……」

提督(ゴーヤが何を言っているのかわからんが……)

提督「そんな悲しいことを言うんじゃない。ゴーヤが居なくなれば、私も、この鎮守府の皆も悲しむ……」

58「ごめんなさい……ごめんなさい」

提督「謝るんじゃない。私は何も怒ってないし、たとえゴーヤが何をしたとしても許そう」

58「でも……」

提督「何も言うな。泣きたいなら今は泣くといい。お前が泣き止むまで私がそばに居よう」

58「てーとく……う、ううう……」

提督「よしよし、いい子いい子。ほらチーンしろチーン」

58「……」チーン

 

15 : ◆PU9YxOvRdg 2016/07/03(日) 06:35:33.53 ID:6jlu7Hr00

 

提督「落ち着いたか?」

58「すんすん……はいでち」

提督「何があったのか、話せそうか?」

58「……」

提督「ダメか……」

大和「提督」

提督「なんだ?」

大和「少しゴーヤちゃんとお話しさせてください。申し訳ありませんが、その間少し外してもらえませんか?」

提督「……そうか。私には話しにくいことなのかもしれないしな。ゴーヤ、離してくれないか」

58「い、嫌でち! 絶対嫌でち! もうてーとくと離れるのは絶対嫌でち!」

大和「ゴーヤちゃん、女の子同士でお話しましょう。それに、泣きはらした顔のまま提督のそばに居ては、提督に笑われてしまいますよ?」

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