【ガルパン】まほ「出てこいみほ! 決着は生身でつけるぞ!!」

ガールズ&パンツァー

アンケートへの回答ありがとうございました。

今後のまとめ記事の参考にさせて頂きます。

要望等あればいつでもご連絡ください。

1: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:43:35.91 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

~全国大会決勝戦~

みほ「……撃て!!」

まほ「撃て!」

 ドォン! ダァン!

みほ「そのまま回り込んで! グロリアーナの時は失敗したけど……今なら!」

まほ「回り込んでくるのか……急速転回」

みほ「今!」

まほ「ッ、回しすぎだ、止めろ!」

みほ「しまっ――」

華「撃ちます!」カチッ

 ダァン!! ドォォォン!!

 プスプス……

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2: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:44:16.16 ID:5a/tFmbho
エリカ「た、隊長……!」

沙織「ど、どうなったのー!?」

優花里「分かりません!」

麻子「とりあえずもう走れないぞ」

華「仕留めた、ハズですが……」

 パシュッ パシュッ

『大洗女子学園、黒森峰女学園、両フラッグ車走行不能!』

 \ざわっ/

杏「わお」

柚子「え、これって……」

桃「ゆ、優勝は……!?」

カチューシャ「ねぇノンナ、こういう時どっちが勝ったことになるの?」

ノンナ「そうですね、こういうときは――」

3: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:45:02.49 ID:5a/tFmbho
みほ「これって……」

まほ「………………ええい!!」バッ

「ちょ、隊長!?」

「どこへ!?」

まほ「出てこいみほ! 決着は生身でつけるぞ!!」

みほ「お姉ちゃん!」

まほ「そう、今更なんで戦車に頼ろうものか! 出ろ! お前も西住流なら、自分の体で戦ってみせろォォォ!!」

みほ「おうとも!!」バッ

沙織「ちょ、みぽりん!?」

優花里「西住殿……ご武運を!」

4: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:45:58.01 ID:5a/tFmbho
 ザッ……!

まほ「やはり、戦車の外は広い」

みほ「そうだね、これなら思う存分動ける」

まほ「最初から私達はこうなる運命だった……違うか?」

みほ「私もそう思うよ……だけど」

みほ「この勝負に」

まほ「勝つのは」

みほ・まほ「私だッッッ!!!!」ガッ

5: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:47:37.66 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

 時は遡りッ!! 前回大会の決勝戦ッッッッ!!

 天候は無情ッッ! 豪雨ッッッ!!!!

みほ「全車、この道は雨で崩れやすくなっています。足下に十分注意して進軍! プラウダは近いですよ」

「「「「「了解!」」」」」

みほ「…………こんなでいいの?」

まほ『ああ。なかなか様になっていたぞ。これなら私が卒業した後も任せられる』

みほ「まだ2年も先じゃない」

まほ『世代交代をうまくやれないチームは滅ぶのみ。私は心配性なのさ』

6: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:48:25.15 ID:5a/tFmbho
小梅「前方、プラウダのT-34!」

まほ『数が多い、主力部隊か! フラッグ車を守れ!』

小梅「はい! あっ――」

みほ「ッ! 赤星さんの車輌が!!」

まほ『もう駄目だ、救助部隊に任せろ』

みほ「クッ!」ガタッ

「副隊長!?」「どこへ!」

みほ「仲間を助けに!!」ダッ

「副隊長ーーーー!!」

 みほ、単身濁流へッッ!! Like a メロス!!

みほ「(ああ、もう車体は沈んでしまっている……!)」

7: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:49:02.34 ID:5a/tFmbho
みほ「(加えてこの濁流……)」

 いくら素潜り全国大会準優勝のみほでさえ、この濁流の中潜り正確に戦車までたどり着くのは至難の業ッ!!

 しかしみほは往く!! 友のためッッ!!

みほ「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」ザバァッ

みほ「クロール!! クロール!! クローーーーール!!!!」

 みほ、水をかくッ!

みほ「(見つけたァッ!!)」ガシッ

みほ「(ふぎっ……! ハッチが重い……!!)」

 それもそのハズッッ! ここは水の中ッッ!! 水没した車のドアは重いッッ、ましてや鉄の塊、戦車ッッッッ!!!!

8: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:49:39.83 ID:5a/tFmbho
みほ「(この雨の中、救助隊が来るのに時間がかかるのは必至……ッ! なら、ここでぇぇぇっ!!)」ギギギギギギ

 バキィッ!!

 水中でそんな音が聞こえるハズは無いッ、しかしッ、そんな音が聞こえてきそうな勢いでみほはハッチを破壊したッッ!!

みほ「(やった!! あとは中の人間を……)」

小梅「ふ、副隊長!?」

みほ「プハッ、車内に水が満ちる前に早く脱出を!!」

小梅「……! はいっ!!」ブワッ

9: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:51:40.46 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

~黒森峰~

みほ「………………」

まほ「………………お前が車輌を去った後、動けなくなりいい的になったフラッグ車は撃破された」

まほ「私が咄嗟に後退命令を出したが、プラウダの方が一枚上手だったようだ」

みほ「…………」

まほ「仲間を救った道徳的行為を讃える人間もいるが……10連覇を逃し、皆はお前を戦犯に仕立て上げようとしている。お母様もお怒りだろう」

みほ「お姉ちゃんは怒ってないの?」

まほ「……私は、お前の行動を否定する気は無いよ」

まほ「だが皆が皆、私と同じとはいかん」

みほ「そっか……分かった」

 それから、みほは黒森峰から姿を消したッッ!!

 転校――ッ! みほは転校したのだったッッッ!!

10: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:52:26.54 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

~その後・大洗学園艦寮みほの部屋~

 ピピピ、ピピピピ、ピピピピピ

 ガシャンッッ!!

みほ「………………ムニャ」

11: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:53:18.74 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

~昼・大洗女子学園~

みほ「(うううぅ……また遅刻しちゃった。壊した時計もあれで20個目……)」

みほ「(お昼休みになったし、ご飯食べに行こう)」

 ポロッ

みほ「あ、消しゴムッ」パシッ

 ポロッポロッ

みほ「シャーペンに筆箱までッ」パシッパシッ

みほ「……ふぅ、セーフ」

「ヘイ彼女~!」

みほ「ッッ!!」シュッ

12: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:53:53.66 ID:5a/tFmbho
 みほが振り返ると共に手に持っていたシャーペンを投げつけるッ!

 シャーペンは音を立てて壁に突き刺さったッッ!!

沙織「」ヘナヘナ

華「きゃあぁぁ!! さ、沙織さん大丈夫ですよ! 当たってません掠めただけです!!」

みほ「あ、ああっごめんなさい!」

沙織「ペンガトンデキタヨ」ポケー

13: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:54:31.87 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

~食堂~

みほ「さっきはごめんなさい……私、後ろから話しかけられるとつい……」

沙織「い、いいのいいの! 急に話しかけた私もアレだったしね!」

華「でもちゃんとナンパ成功しましたしね」

みほ「お昼誘ってくれてありがとう。武部沙織さんに五十鈴華さん」

沙織「あれ、私達の名前……」

みほ「一応クラスメイトの事は覚えてるから……」テレテレ

華「まぁまぁ、どれだけ知っているんでしょうかね」フフ

みほ「一応なんでも」

沙織「え?」

14: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:55:19.13 ID:5a/tFmbho
華「ハムッハムッゴクッガツガツハフハフッ」

沙織「いーとーまきまきいーとーまきまき」

みほ「それにしても、なんで私をお昼に?」

沙織「いやー私達前々から西住さんと友達になりたくて! あ、みほって呼んでいい?」

みほ「いいですけど」

華「見ていてどことなく放っておけない雰囲気だったので、2人でつい」

みほ「なるほど……」

15: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:56:15.68 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

みほ「」ポケー

華「ど、どうしたんですか!?」

沙織「さっき生徒会に何かの話をされた時からずっとこんな調子なんだよね……」

「西住さん大丈夫? 具合が悪いならGo to 保健室よ?」

みほ「ハイ」ポケー

 誰しもが予想しなかった黒森峰の10連覇不達成ッ、その一因となった西住みほは遠き大洗学園艦で戦車道から離れた生活を送っていたッ!

 しかし、彼女が再び戦車道の世界に戻ってくることを、また誰しもが予想していなかったのであるッッ!!

16: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:57:46.65 ID:5a/tFmbho
・・・・・・

~大洗学園vs聖グロリアーナ 練習試合~

ダージリン「聖グロリアーナ隊長、ダージリンですわ。そちらの隊長は?」

みほ「あ、はい」

ダージリン「ふぅん……なるほどね。あなた、西住流ね?」

みほ「ッ」

ダージリン「そんなに驚くことはないんじゃなくって? 戦車道をある程度やっている者なら、あなたから溢れ出るその氣くらいすぐに分かるわ」

ダージリン「特に西住流なら、自分で隠そうと思ってもその力が隠し切れないほど大きいと」

みほ「……なら、もう隠す必要もないですね」ブワァッ

 みほがそのプレッシャーを開放するッ! 木々は揺れ、空を飛ぶ鳥はまるで上から見えない力に押さえつけられたかのように地に落ちたッッ!!

桃「ヒッ!?」

杏「やっぱり強引にでも誘ってよかったねぇ……」ニィッ

オレンジペコ「くっ……!」フラッ

アッサム「ペコ、気を確かにモツ鍋!」

ダージリン「ふふふっ……まるで毛を逆立てる小動物ね」

ダージリン「残念だけど、練習試合とはいえウチは手を抜いたりしないから。この試合はそちらの負けで終わるわ」スタスタスタ

17: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/02(火) 23:58:54.85 ID:5a/tFmbho
優花里「まずいですよ西住殿! あのダージリンの『予言』ですよ!!」

沙織「なにそれ?」

優花里「グロリアーナのダージリンさんは、言ったことがすべて現実になるんです!」

優花里「競馬場であの人が四本足の馬でさえ躓くと言えば、優勝候補の馬が転倒したり、1輌も犠牲を出さずに相手を倒すと言えばまたその通りになるんです!」

みほ「前者のは本当に予言かもしれないけど……後者のはその用兵の巧みさで有言実行しているって感じかな」

優花里「とにかく、そんな人にウチが負けるとか言われたんですよ!」

麻子「所詮は試合前のトラッシュトークだ。真に受ける必要は無い」

優花里「しかしぃ……」

みほ「秋山さんの心配はもっともだけど、今回はどうしても勝たなきゃいけない試合じゃないし。この試合を通して自分達の力や改善点を見つけていくのが目的だから」

華「そうですよ。それにこちらにも頼りになる人達がいるじゃありませんか」

沙織「バレー部とかね! あの人達さっき戦車の砲弾でバレーしてたよ!」

麻子「Ⅲ突のチームも甲冑とか刀とか持ってきてたし、ある意味頼りになるな」

優花里「そ、そうですかね……」

みほ「Ⅲ突…………あ、ちょっと急用!」

18: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/03(水) 00:00:37.36 ID:rw8iDXqno
みほ「あの、ちょっといいですか?」

エルヴィン「ん? Ⅳ号の隊長殿……どうした?」

みほ「このⅢ突の旗、これではどんな物陰に隠れていても敵に気付かれます。Ⅲ突は待ち伏せがメインになるでしょうから、取ってもらえると……」

左衛門佐「ならん! これは我々4人の魂の旗! この旗が折れるとき、それは我々が死ぬとき以外他にない!!」

おりょう「ぜよ!」

みほ「でも……」

カエサル「そういうことだ。これは士気を上げるためだと思ってほしい」

みほ「…………分かりました。でももしこの旗が原因でⅢ突が撃破された場合」ガシッ

 バキィッ!!

みほ「皆さんの首をこうします」スタスタスタ

左衛門佐「ああああーーーーっ!! ろ、六文銭の旗がぁ!! 真田の魂がぁぁぁぁ!!」

エルヴィン・おりょう・カエサル「ヒエッ……」

19: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/03(水) 00:01:49.55 ID:rw8iDXqno
みほ「ただいまー」

優花里「西住殿、どこへ?」

みほ「ちょっとね」

沙織「あ、そろそろ試合始まるみたいだよ!」

みほ「……」コクッ

みほ「では皆さん、作戦通りにお願いします」

河嶋『無論だ、私の作戦に不備は無い!』

典子『殺せーーーー!! 殺せーーーーーーー!!』

梓『は、はい!』

カエサル『ひゃい……』

20: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/03(水) 00:03:42.25 ID:rw8iDXqno
心の中で「戦車武闘伝Gパンツァー」とか名付けてたからこれはそういう話
何番煎じだけど強い(物理)西住殿にしたかっただけだ……今日はここまで
33: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:01:04.35 ID:Bgu4gxZVo
桃『いいな腰抜け共! Ⅳ号のAチームが敵を引き付けてくるから、このキルゾーンで仕留めるのだ!』

典子『早く相手を殺させてください!!』

あけび『キャプテン、殺すのは相手が来てからですよ!』

典子『フシュー……!』

妙子『あの、キャプテンの限界が来る前に敵を引き付けてきてください!』

みほ「それでは私達は敵チームを引き付けてきます。パンツァーフォー!」

34: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:01:59.78 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

みほ「チャーチル1輌、マチルダⅡ4輌を確認……」

優花里「西住殿、この試合勝てると思いますか?」

みほ「戦車の性能差もあるし皆の実戦経験とかもあるから……難しいとは思うよ。でもさっきも言ったように勝てなくてもいいから、作戦をやり遂げることに意味があるかも」

優花里「肝心の作戦に相手は乗ってきますかね……」

みほ「そこは戦術と腕かな。さ、行こっか」

優花里「はい!」

みほ「麻子さん、起きて。ほら、起きて」ガンガン

麻子「わ、分かった起きる……! 起きるからその音をやめてくれぇ……」

みほ「エンジン音が響かないように、これから言う地点まで戦車を移動させてください」

麻子「了解……」

みほ「沙織さんは連絡を密にできるように」

沙織「オッケ!」

35: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:02:30.63 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

ダージリン「ペコ、おかわり」

オレンジペコ「はい、ダージリン様」

アッサム「それにしても、仕掛けてきませんねんねんころり」

ダージリン「アッサム、彼我戦力差は?」

アッサム「挨拶時に見た限り、敵とこちらでは戦車の性能的にも練度的にもこちらが有利です」

ダージリン「でしょうね。だから相手はきっと待ち伏せ作戦をしているわ。Ⅲ突もいることだし」

オレンジペコ「それも予言ですか?」

ダージリン「ええ。私の言ったことはすべて本当になる……今回もね。ついでに言うなら、そろそろ敵が何かアクションを仕掛けてくるころじゃないかしら」

 ドォォン!!

アッサム「ッ!?」

『ダージリン様、左舷より敵の狙撃です!』

ダージリン「落ち着きなさい。それは挑発よ。全車、左へ」

オレンジペコ「挑発に乗るんですか?」

ダージリン「これは練習試合なのだから、胸を貸す気持ちで臨みましょう」フフ

36: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:03:19.21 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

華『外しちゃいました……』

みほ『大丈夫。おかげで敵を引き付けられるから。皆さん、5分後にそちらに向かいます! 多分敵も連れて!』

桃「了解した。お前ら、準備しろ!!」

あや「えーせっかく大三元だったのに」

あゆみ「せっかく四暗刻単騎だったのに」

優季「国士無双だったのに」

梓「あ、危なかった……中を出さなくてよかった……身ぐるみはがされてた……」

37: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:04:10.76 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

みほ「来た! やっぱり不整地だとイギリス戦車は強い……!」

沙織「ちゃんと逃げ切れる!?」

麻子「そのつもりだ」

優花里「撃って来ましたよ!!」

みほ「マチルダの後ろにチャーチルもいる……なんとか全部釣れたみたい」

沙織「というかみぽりん、そんなに身を乗り出したら危ないって!」

みほ「え? でもこうしてた方が周りの状況も見られるから」

沙織「でもでも、もし敵の弾がみぽりんに当たったら……」

みほ「大丈夫だよ」

沙織「えぇ…………あ、危ない!」

みほ「……」ベシッ

みほ「ね?」

沙織「」

38: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:05:03.43 ID:Bgu4gxZVo
アッサム「え、今Ⅳ号の車長……手で砲弾を弾いたような」

ダージリン「それが西住流なら、そうもなるわね」

オレンジペコ「西住流ってなんなんですか!?」

ダージリン「日本最古にして最大の戦車道の流派よ。彼女はその後継者――の妹」

アッサム「しかし、戦車道が強いのは分かりますが本人まで強いのは……」

ダージリン「それが西住流だから」

アッサム「意味が分かりません!」

ダージリン「それより各車気を付けなさい。そろそろ開けた場所に出るわ」

ダージリン「開けた場所を見下ろすように丘……おそらくここがキルゾーンでしょうね」

39: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:06:24.55 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

桃「見えたぞ! 全員砲撃準備!!」

あや・あゆみ「ゴクリ……」

左衛門佐「フッ、やってやる」

あけび「渾身のスマッシュ決めちゃうんだから!」

桃「ッ、見えたぞ撃てぇ!!」ダァン

沙織「きゃあぁぁ!? 私達に撃ってどうすんのーー!!」

華「後ろの敵車輌を狙ってください! 私達じゃありません!」

優花里「ブルーオンブルー!!」

麻子「ギャグのセンスあるぜ、オメー……」

みほ「…………」

40: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:07:00.73 ID:Bgu4gxZVo
 飛び交う罵声ッ! 飛び交う砲弾ッ! そしてみほッ!! 無言の圧力ッッ!!

 鋭い眼光が38tのカーボンを貫くッッ!!

柚子「ひっ!? な、なに!?」ゾクッ

桃「構うな撃てェ! 撃って撃って撃ちまくれーーー!!」

 ダァン!! バァァン!!

みほ「そんなバラバラに撃っても……!」

典子「殺せーーー!! 殺せーーーー!!」バシッバシッ

忍「キャプテン、バレーボールじゃ相手は殺せません!」

41: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:08:07.02 ID:Bgu4gxZVo
ダージリン「フフッ、やっぱりね。急増チームでは連携も取れていないみたい。二手に分かれて包囲するわよ」

「「「了解!」」」

「わっ!? こちらルクリリ! なんかバレーボールが飛んできました! 装甲へこみました!!」

オレンジペコ「ええっ!?」

ダージリン「……どうやら敵は西住流だけではないようね。全車攻撃開始」

みほ「皆さん落ち着いて! 皆で同じ目標を狙わないと撃破できません!」

沙織「ねぇみぽりん、なんか左右で挟まれてない!?」

みほ「まずいかも……」

42: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:09:12.21 ID:Bgu4gxZVo
ダァン! ダァァン!!

優季「撃って来た!」

桂里奈「怖いー!」

梓「怖がらないで! ちょっと、皆!」

あや「やっぱり無理ー!」ダッ

梓「ちょ、戦車から逃げちゃ駄目だってばー!!」

 逃げる1年生共ッ! 脱兎の如くッッ!! 取り残されるM3Leeには砲弾ッ、直撃ッッ!!

 バァン!! …………パシュッ

優花里「げっ、M3の人達皆戦車放棄して逃げちゃいましたよ!」

みほ「面白いチームだね、気に入った」

華「みほさん、殺すのは最後にしてやるとか言いませんよね?」

43: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:11:22.93 ID:Bgu4gxZVo
桃「クッソー腰抜け共め! 私のように勇敢に撃てんのか!」

柚子「桃ちゃん、当ててから言おうよ……」

桃「うるさい! って、あれ!?」

ガシャン

柚子「え、あっ!」

杏「ンンン~~~~、『外れ』ちゃったね履帯」

桃「ええい動ける車輌はとことん撃ち返せー!!」

44: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:11:49.99 ID:Bgu4gxZVo
典子『クッ、殺しきれない……!』

エルヴィン『隊長指示を!』

みほ「流石にこれ以上は……! B・Cチーム、私についてきてください。ここを切り抜けます!」

典子・エルヴィン『了解!』

桃『なに!? 許さんぞ!』

みほ「それじゃ市街地まで後退! こそこそ作戦を開始します!」

「ダージリン様、打ち漏らした敵に逃げられます」

ダージリン「深追い無用。あちらには市街……おそらく敵は市街地に私達をおびき寄せてゲリラ戦を行ってくるわ」

オレンジペコ「それにも乗るんですか?」

ダージリン「大丈夫よ。向こうはこちらを各個撃破したいのでしょうけど、するのはこちら側だから」

45: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:12:21.73 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

~大洗市街~

みほ「じゃあ、お願いします! 地形を最大限に活かしてください!」

エルヴィン『jawohl!』

典子『任せてください、大洗は狩場です!』

沙織「みぽりん、いいの? 1輌ずつ孤立してやられちゃうんじゃ……」

みほ「集まっててもグロリアーナ相手じゃさっきの二の舞になるだけだから。それに、うまくいけば各個撃破できるし」

ダージリン「では散開して1輌ずつ潰していきましょうか」

ルクリリ「了解! では私はこちらへ!」

ダージリン「くれぐれも気を付けなさいルクリリ。駐車場には特にね」

ルクリリ「駐車場……ですか?」

ダージリン「私の予言よ」

ルクリリ「ッ、はい……!」

46: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:13:15.19 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

エルヴィン「考えたなカエサル、狭い路地に車体を隠すとは」

カエサル「大洗の町に慣れていないグロリアーナは、入り組んだ小道より比較的大通りを進軍してくるだろうからな」

おりょう「流石ぜよ」

左衛門佐「…………ッ、エンジン音だ!」

カエサル「獲物がかかったか。賽は投げられた」

 待ち伏せのⅢ突ッ! そうとも知らぬグロリアーナのマチルダ2輌ッ、まるで凱旋パレードのように道の真ん中を進軍していたッッ!!

「周りに敵影は?」

「無いみたい。まぁ待ち伏せされてもどうせ分かりやすい――」

 ダァン!!

 パシュッ

「ッ、前方のマチルダがやられた!」

左衛門佐「仕留めたァッ!」グッ

おりょう「Ⅲ突の主砲舐めんなぜよ!」イエーイ

エルヴィン「こちらCチーム1輌撃破!」

47: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:14:11.76 ID:Bgu4gxZVo
カエサル「ようし後退! 入り組んだ道に入ってしまえばいい。Ⅲ突は車高が低いからな」

左衛門佐「ッ、ちょっと待った!」

カエサル「どうした門佐!」

左衛門佐「…………思ったんだけど、この旗……目立つような……」

おりょう「確かに…………なんか、塀より高いぜよ」

カエサル「………………」

エルヴィン「そういえば隊長に言われたな……この旗が原因で撃破されたら……」

カエサル「ヒェッ……」

おりょう「だけどこれは我らの魂の旗ぜよ……外すのは……」

カエサル「だ、だが命は大事だ……!」

エルヴィン「確かに……」

左衛門佐「もう私は折られたけど……」

おりょう「だめぜよ! 命よりも矜持を重んじてこそ歴女ぜよ!!」

カエサル「しかしこの戦いは、我らの矜持よりも重いものがかかっているような気がしないでもないようなあるような……!」

エルヴィン「隊長の目は本気だったぞ!」

左衛門佐「ええいなにが隊長か! 武士道は死ぬことと見つけたり!」

カエサル「犬死にだ!」

48: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:14:51.77 ID:Bgu4gxZVo
 \ワー! ギャー!!/

「…………こちらマチルダ、なにやらⅢ突は車内で言い争っている様子……」

ダージリン『やっておしまい』

「了解……」

「ウチの隊長って、変身中のヒーローに攻撃しそうだよね」

「分かる~!合体中のロボにも容赦なさそう~!」

「無駄口叩かない! じゃあやっちゃおうか」

カエサル「やはり命あっての物種ではないだろうか!」

おりょう「旗を取るくらいならいっそ腹を切ってやるぜよ!」

左衛門佐「そうだそうだ! ………………って、ちょっと待った!」

エルヴィン「どうした門佐…………ッッ!!」

 ダァン!!

49: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:15:19.68 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

エルヴィン『し、Cチーム走行不能!』

沙織「ええっ、大丈夫ですか!?」

おりょう『ぜよ……』

みほ「…………原因は?」

カエサル『エッ!?』

みほ「原因は?」

左衛門佐『ち、痴情のもつれ!』

沙織「詳しく」

エルヴィン『違うだろ! 我ら敵車輌を通すまいと勇敢に――』

おりょう『嘘はいかんぜよ! 言い争ってたら隙を――』

カエサル『死にたいのかおりょう!』

みほ「原 因 は ?」

カエサル『旗のせいです……』

 みほッ、無線越しに圧力……ッッ! Cチーム全員失禁ッッ!!

51: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:17:07.69 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

『Ⅲ突にやられました!』

『八九式のアンブッシュによりダメージを受けました! あとルクリリさんがバレーボールに当たり失神!』

ダージリン「なっ……!」ポロッ

ダージリン「おっと」パシッ

オレンジペコ「落としたティーカップを再び宙で持つとはお見事です」

アッサム「コードベロニカ冒頭ムービーのクレアさながらでした」

ダージリン「言ったでしょう、我が校の生徒はどんなことがあっても紅茶はこぼさいないと」

ダージリン「それにしても、おやりになるわね…………でも、ここまでよ!」

52: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:20:48.45 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

優花里「後ろに3輌がピッタリくっついてきています!」

麻子「今がトップスピードだ。避けながらだし振り切れん」

みほ「くっ……じゃあ次の角を右!」

麻子「了解」グイッ

沙織「えっ、待ってみぽりん! この先は――」

麻子「ッ、工事現場だ!」

 冷たく意思を持たぬ『この先通行止め』の看板ッッ!! しかしみほ達にとってッ、それは悪意でしかないッッ!!

 みほは看板を撃つよう指示を出しッ、華も応じたッッ!!

 轟音と共に飛び散る看板ッッ!! 嗚呼無情ゥッ! そんなことをしたところでッ、状況が好転するワケもないッッッ!!

53: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:21:17.67 ID:Bgu4gxZVo
ダージリン「どうやらここまでのようね」

みほ「くっ……!!」

ダージリン「こんな格言を知っているかしら? 『英国人は――」

杏「参上~~~~!!」

 ダージリンの戯言を遮るようにッ、38tがチャーチルとマチルダⅡの前に躍り出るッッ!!

華「生徒会チーム!」

優花里「履帯直したんですね!」

沙織「忘れてた!」

54: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:21:46.91 ID:Bgu4gxZVo
桃「発しゃ――」

 ドォン!! ダダァン!!

 パシュッ

桃「…………え?」

ダージリン「あなた方が来るのは想定の範囲内だったわよ」

オレンジペコ「流石、ダージリン様の予言ですね。全車用意はできていました」

柚子「まぁどうせ桃ちゃんのことだから外してただろうけど……」

桃「せ、せめて撃たせてよぉ~!」ビエェェン

55: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:22:47.98 ID:Bgu4gxZVo
みほ「ッ、今! 敵の再装填には時間がある!!」

麻子「行くぞ」

みほ「華さん、近くに寄せるから仕留めて! 撃ったと同時に発進!」

華「はい!」ダァン

 華が撃つッ! ついでにみほがその辺にあったドライバーを投げつけるッッ!!

 砲弾はマチルダⅡの装甲を抜きッ、見事白旗ッッ!! ドライバーはチャーチルの正面装甲に深々と突き刺さったッッ!!

 しかしドライバーに装甲を貫く力は無いッッ!! ただのみほの八つ当たりであるッッ!!!!

「やられました!」

ダージリン「構わないわ。2輌で追いましょう」

56: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:25:31.65 ID:Bgu4gxZVo
・・・・・・

 逃げ回るⅣ号ッ、追うグロリアーナッ!!

 いつ終わるとも知れない後退にッ、ついにみほは業を煮やしたッッ!! 若さとは過ちであるッッ!!

みほ「……この十字路なら……!」

みほ「麻子さん、角で待ち伏せ! 華さん、敵が頭を見せたら撃っちゃってください!」

ダージリン「ん? 十字路を曲がった……」

ダージリン「これは……また待ち伏せね。迅速に追うわよ」

みほ「ッ、この音……敵の速度は速い! 華さんもう撃って!」

華「はいッ……!」ダァン!

ダージリン「やはりね」

みほ「ッ、マチルダを盾に!?」

57: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/04(木) 03:26:09.20 ID:Bgu4gxZVo
ダージリン「フフッ、『英国人は恋愛と戦争――』」

みほ「麻子さん回り込んで!!」

麻子「どういうふうに……」

みほ「ドリフト気味!」

麻子「できるか分からんが……!」グイッ

 ギャギャギャッ!!

ダージリン「回り込んでくる? ッ、横に止めて接射してくるわ! 砲塔旋回!!」

アッサム「ダージリン様の予言ならそれしかないですわね!」

みほ「横っ腹で停止! それと同時に撃って!」

麻子・華「了解!」

 チャーチルの砲がⅣ号を捉えるッッ!! しかしそれはⅣ号の砲も同じことッッ!!

 Ⅳ号が停止した瞬間ッ、両車は発砲したッッ!! 2つの轟音がズタボロ大洗の町に響くゥッッ!!

 だがッ、勝者はただ1人ッッ!!

『大洗女子学園全車輌、行動不能! 聖グロリアーナ女学院、チャーチル、健在!』

『よって、聖グロリアーナ女学院の勝利!!』

70: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:33:13.02 ID:ibeMcLrMo
・・・・・・

杏「いや~『負け』ちゃったネ~」

桃「無念だ……」

みほ「すみません……私がもっとうまくやれていれば」

典子「西住隊長のせいではありません!! 隊長がいたからこそ、我々バレー部も1輌撃破することができました!」

あけび「アレ、八九式の弾じゃなくてキャプテンのバレーボールによるものなんだけど……」

忍「怒涛のスマッシュでみるみるうちに装甲へこんでいったわよね……」

妙子「まさかバレーボールで白旗上がるなんてね~」

優花里「それ、戦車道的にいいんですか……?」

杏「それに関しては、戦車同連盟からしたら前代未聞すぎるから審議するとして、今回の大会ではまぁ『アリ』なんだってさ」

典子「てことは全国大会でも殺し放題ってことですね!!」

みほ「全国大会?」

杏「うん。戦車道全国高校生大会。今度出るから」

みほ「ええぇぇぇーーーっ!?」

71: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:34:34.06 ID:ibeMcLrMo
ダージリン「西住さん」

みほ「あ、ダージリンさん。今日はありがとうございました」

ダージリン「いいえこちらこそ。今日は有意義な試合ができて良かったわ。あなたのお姉さまと戦うよりも、面白かったし……ペコ」

オレンジペコ「どうぞ」

みほ「これは……」

ダージリン「そうですわ、せっかくですし『みほさん』とお呼びしても?」

みほ「構いませんけど……」

ダージリン「ではみほさん、ひとつ予言を……」

ダージリン「近々あなたに運命的な出会いがありましてよ」

みほ「運命的な、出会い……?」

沙織「なにそれ!? みぽりんに男ができるの!?」

ダージリン「では、御機嫌よう」スタスタスタ

72: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:35:04.48 ID:ibeMcLrMo
みほ「貰っちゃったけど……」

華「その木箱の中身はなんでしょうか?」

麻子「開けてみろ」

みほ「うん……………………これ、紅茶?」

優花里「すごいですよ! グロリアーナは好敵手と認めた相手にしか紅茶を送らないそうですよ!!」

みほ「ほえー」

沙織「ねぇねぇみぽりん、あれ」

みほ「?」

 そこには、地面に額を擦り付けッ、自らの命を請う10の首ッッ!!

 土下座ッッ!! 今彼女達は、脱げと言われれば喜んで全裸になる哀れな子羊ッッ!!

梓「西住隊長!! 戦車から逃げ出したりして、すみませんでした!!」

カエサル「旗が原因で撃破されたりして、すみませんでした!!」

「「「「「すみませんでした!!!!」」」」」

73: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:36:03.69 ID:ibeMcLrMo
 それは、謝罪と言うよりッ、懇願ッッ!!

 ただひたすら赦しを願うッ!! 命への執着ッッ!!

みほ「皆さん…………」

 みほの胸に湧き上がる感情ッ、それはッ、慈悲ッッ!!

 試合中は両チームをどう凄惨な目に合わせるかを考えていたみほにとって、自分の今の感情は意外なものであったッ!

みほ「顔を上げてください。皆さんが分かってくれたのなら、それでいいですから」

カエサル「本当か!? 人間には215本も骨があるから1本くらいとか言って折ったりしないか!?」

みほ「折らないですよ……」

74: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:36:46.38 ID:ibeMcLrMo
梓「あの、私達、次は頑張ります!!」

優季「すぐやられちゃうと思ってました……」

あゆみ「先輩たちかっこよかったです!」

桃「いやぁ照れるなぁ」

柚子「桃ちゃんのことじゃないと思うよ……」

杏「西住チャン。さっきも言ったように全国大会に出るから……抽選会も『頼』んだよ、隊長」

みほ「…………はい」

みほ「(抽選会…………)」

75: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:38:48.71 ID:ibeMcLrMo
・・・・・・

~抽選会会場~

『大洗女子学園、8番!!』

 \ワーーー! キャーーー!!/

みほ「8番……初戦はサンダース大付属かぁ」

優花里「サンダースですか……手強い相手ですね」

麻子「知っているのか秋山さん」

優花里「すんごいお金持ち学校で、戦車の保有台数が全国一なんですよ!」

華「1輌分けてほしいですね……」

杏「サンダースかぁ……負けられないねェ」

桃「絶対に勝たなくては……負けたら我々は…………ッ」

76: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:39:45.87 ID:ibeMcLrMo
みほ「(抽選も終わったし、早く席に…………ッッ!!)」バッ

 その時ッッ!! みほの全身を88mmのような視線で釘付けにする者が現れるッッ!!

 距離にして約30mッッ! ステージから離れた席に『奴』は居たッッ!!

まほ「………………」

みほ「お姉ちゃん……」

まほ「…………」

みほ「ッ!」ブォン!

まほ「…………」パシッ

 思わずッ、みほは先ほどから手に持っていた8番の抽選用プラスチックボールをッ、まほにッ、投げつけるッッ!!

 まほはクールフェイスでソレを手で受け止めッ、クラッシュッッ!! 片手の握力で粉砕したッッ!!

 2人の間の宣戦布告であるッッ!!

77: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:42:08.02 ID:ibeMcLrMo
・・・・・・

~戦車喫茶~

麻子「…………おおぉ……うまい」

華「そうですねぇ」モグモグ

優花里「ですよねですよね!」

華「ありがとうございます。この辺にこのようなお店があるとは知りませんでした」

沙織「ゆかりんは戦車の事なら何でも知ってるね!」

みほ「…………」

優花里「どうしました西住殿?」

みほ「え? あ、ううん! なんでもないよ! ケーキ美味しいね!」

沙織「大丈夫? 調子悪そうだけど……」

みほ「あー……実は、さっきから……凄い視線を感じて……」

華「視線、ですか? 私は感じませんが……」

優花里「西住殿は大洗の隊長ですし、この辺ならちょっとした有名人ですから視線ならいくつも飛んできそうですが」

沙織「いいなー私も皆の視線を浴びたいよ~」

みほ「うーん……そういう感じじゃなくて…………鋭いのが……多分、見当はつく」

麻子「なら食べ終わったらさっさと出るか。ケーキおかわり」

華「私も」

沙織「さっさと出るんじゃないの!?」

78: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:42:38.43 ID:ibeMcLrMo
・・・・・・

麻子「美味しかった……」ニコニコ

華「ですね」ニコニコ

優花里「それで西住殿、見当とは――」

「キエェェェェェェッ!!!!!」

みほ「ッ、優花里さん危ない!!」バキィッ

優花里「オゴッ!?」ドサッ

 店を出た瞬間ッ、謎の影がみほを襲うッッ!! 否ッ、謎ではないッッ! みほはその者を知っていたッッ!!

79: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:43:24.98 ID:ibeMcLrMo
エリカ「ふっ、お久しぶり副隊長……いえ、『元』副隊長」

みほ「エリ…………逸見さん……!」

エリカ「今日こそッ、その命貰ったァッ!!」バッ

みほ「甘いッッ!!」

 黒森峰現副隊長、逸見エリカ――ッッ!!

 手刀でみほの首を的確に狙うッ!!

80: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:43:57.61 ID:ibeMcLrMo
みほ「正確な狙いッ、しかしそれ故予想しやすいッッ!!」ガシッ

エリカ「な――ッ!」

みほ「ハッ!!」ドゴォッ

エリカ「ぐ、はぁっ……!」

 みほの拳がエリカの脇腹に文字通り沈むッッ!!

 たまらずッ、エリカッ、吐血ッッ!!

みほ「街中で襲撃とは相変わらずだね、まだ私を倒そうとしているの?」

エリカ「当たり前よ……黒森峰にいたころから、アンタを倒すことが私の目標だった!!」

沙織「戦車道じゃなくて、生身で倒すのが目標なんだ……」

みほ「逸見さんは前より強くなっているけれど、やはり私には及ばない」

まほ「大きな口を叩くようになったな、みほ」

81: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:44:47.09 ID:ibeMcLrMo
 今までどこにいたのかッ、2人の戦いを見守っていたであろうまほがッ、その場に介入するッッ!

みほ「お姉ちゃん……!」

まほ「答えよみほ!!」

みほ「ッ!」

まほ「流派、西住流は!!」ドガガガガ!

みほ「王者の風よ!!」ドガガガガ!

まほ「撃てば!」

みほ「必中!」

まほ「守りは!」

みほ「硬く!」

まほ・みほ「進む姿は乱れなしッッ!!」

まほ・みほ「見よ、熊本は赤く燃えているぅぅぅぅッッ!!」

82: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:45:57.34 ID:ibeMcLrMo
 突如始まる拳と拳のぶつかり合いッ! しかしッ! 双方が怪我を負うことは無いッッ!!

みほ「ッ、違う……! 私は、西住流など……!」

まほ「答えておいてよく言う! それにみほ……弱くなったな。修練を欠かしたか」

みほ「ッ!」

 ハラリと落ちるはみほの髪の毛数本ッ! みほマニア垂涎ッッ!!

まほ「だが予想よりは強かった……まだ戦車道をやっているとはな」

みほ「…………」

まほ「お母様にどう説明する?」

みほ「違う、私は戦車道から離れたかった……! けど、無理やり……」

まほ「たわけがッ! そうやって周りに流されるからお前は弱いのだ!!」

まほ「そんなことで西住の名を名乗れるものか!! 己を持てみほ!!」

みほ「…………!」

83: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:46:26.12 ID:ibeMcLrMo
 突如始まる拳と拳のぶつかり合いッ! しかしッ! 双方が怪我を負うことは無いッッ!!

みほ「ッ、違う……! 私は、西住流など……!」

まほ「答えておいてよく言う。それにみほ……弱くなったな。修練を欠かしたか」

みほ「ッ!」

 ハラリと落ちるはみほの髪の毛数本ッ! みほマニア垂涎ッッ!!

まほ「だが予想よりは強かった……まだ戦車道をやっているとはな」

みほ「…………」

まほ「お母様にどう説明する?」

みほ「違う、私は戦車道から離れたかった……! けど、無理やり……」

まほ「たわけがッ! そうやって周りに流されるからお前は弱いのだ!!」

まほ「そんなことで西住の名を名乗れるものか!! 己を持てみほ!!」

みほ「…………!」

84: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:47:08.69 ID:ibeMcLrMo
まほ「帰るぞ、エリカ」

エリカ「はい! せいぜい西住の名を汚さないことね」フッ

みほ「くっ……!」

沙織「みぽりん大丈夫!? すごい殴り合いだったけど、ケガとかは!?」

みほ「大丈夫。あれは挨拶だから」

麻子「アレが挨拶って……」

華「分かります。私も母との挨拶はあんな感じですから」

沙織「そうだったの!?」

みほ「あはは……って、あれ? 優花里さんは?」

優花里「」

沙織「なんか倒れてる!!」

麻子「そういえばさっきエリカとかいうのに襲われたときに倒れてたような……」

みほ「そんな! 絶対許さない……!」

華「(実際には西住さんが昏倒させたというのは黙っておいた方がいいのかしら……)」

85: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/02/05(金) 02:47:35.28 ID:ibeMcLrMo
沙織「ねぇ皆、帰って練習しよう! 少しでも強くならなくちゃ!!」

華「沙織さんが燃えています!」

沙織「だってあんな連中にいつまでも大きな面させられないじゃん!」

麻子「分かるぞ。私も今は目が冴えている」

みほ「じゃあ他のチームの皆も誘って、まずはサンダースに対してどうするのかを考えよう」

優花里「う~ん…………ハッ! に、西住殿あぶない!! …………って、あれ?」

みほ「あ、優花里さん!」

華「気が付いたんですね」

麻子「よかった」

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