阿武隈「騒がしいながらも楽しい鎮守府」

艦隊これくしょん -艦これ-

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1: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:48:52.73 ID:g8s6FEwHo
阿武隈「もー! もう深夜0時よ! 提督のバカ!」

提督「まったくもって面目ない。やばいな、最近SN作戦の後始末で処理が追いついてないな。苦労を掛けてすまない」

蒼龍「SN作戦と言えば、結局海風さんと風雲さんは発見できませんでしたね。ううっ、悔しいなあ」

提督「それは次回の大規模作戦の課題だな」

蒼龍「はい。それまでにもっと練度を上げるべく精進しますね」

提督「ああ、頼もしいな。けどみんな、今日はもう休んでいいんだぞ? なにもこんな時間まで付き合う必要はない」

電「大丈夫なのです! 電も最後まで手伝うのです」

提督「ありがとうな。けど、電が一番休まないといけないぞ? 寝ない子は育たないからな」

電「はわわ!? そんなことないのです! ちゃんと育ってるのです!」

蒼龍「そうだけど、もう寝た方がいいのは確かですね」

若葉「提督の言う通りだ。あとはこの若葉に任せておけ」

蒼龍「いやいやいや、若葉ちゃんも早く休もうね」

若葉「若葉は二十四時間寝なくても大丈夫」

阿武隈「それ絶対大丈夫じゃないからね。無理は良くないよ。ねえ提督?」

提督「その通りだ、もう休むべきだよ」

若葉「お言葉ですが、阿武隈さん。事務仕事を続けさせてください……大丈夫、です」

電「口調が変わるほど仕事したいのです!?」

隼鷹「ひゃっはー! 阿武隈いるかーい!?」バン!

蒼龍「うわっ!? 隼鷹さんか。あーびっくりした」

阿武隈「こんな時間に大声出さないでくださいよ、隼鷹さん」

隼鷹「いいじゃんか、まだここのみんな起きているんだし、どっかの夜戦バカも騒いでるから同じ同じ!」

阿武隈「まーた飲んでいるんですか隼鷹さん……ていうか、いつもいつもあの夜戦バカは」

電「川内さん、何度言っても直してくれないのです……」

蒼龍「無理無理、もう川内さんの夜戦バカは治らないですよ。手遅れです」

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2: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:49:54.06 ID:g8s6FEwHo
提督「で、隼鷹は何しに執務室に?」

隼鷹「そうそう、ちょっとお腹空いて酒のつまみが欲しくてさー! 阿武隈、また夜食作ってよ!」

阿武隈「今すごく忙しいんですけど。というかもう十二時過ぎてるんですけど。今食べたら消化に悪いですよ」

電「もう寝る時間ですよ?」

隼鷹「なんだよ、まだ寝るのには早い早い! いいじゃん、阿武隈のおにぎり美味しいんだしー!」

蒼龍「だめですね。すっかり出来上がってますよこの人」

若葉「眠いぞ……だが悪くない」

電「若葉ちゃん、もう寝るのです。これ以上は体に良くないのです」

阿武隈「隼鷹さん、今あたし達仕事中。とても忙しい。手を離せない。OK?」

隼鷹「ノー。腹減った阿武隈今すぐ夜食作る」

蒼龍「うわ、あっさり切りましたよ」

電「なんで片言なのです……?」

蒼龍「阿武隈さんも疲れてるんでしょ。私もちょっと眠いなあ……」

隼鷹「なーいいだろ? おにぎりがダメなら卵焼きでもいいからさ。卵焼き得意だろ?」

阿武隈「私は料理する暇がないって言っているんです! ていうか抱き着かないでくださいよー! うぇぇ酒臭いぃ!」

隼鷹「なんだよー、そんなんだから卵焼きキャラ瑞鳳に取られちゃうんだぞー! 阿武隈の作った卵焼き、食べるぅ? あ、今似てなかった似てなかった!?」

蒼龍「ごめんなさい、正直気持ち悪かったです」

電「そもそも卵焼きキャラってなんですか?」

若葉「そうか! これが奇跡の作戦、キスカ……だな? ……ぐぅ」

電「大変です、若葉ちゃんがもう夢の世界なのです!」

阿武隈「違います! 若葉ちゃんはもう寝なさい!」

3: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:50:28.63 ID:g8s6FEwHo
提督「あー隼鷹、そこまでだ」

隼鷹「は? いいじゃんいいじゃんこんな夜中まで仕事してたって効率悪いよ? 切り上げて飲んで食べてぱあーっとしようぜ! ぱあーっと!」

提督「ふむ……たしかにもう切り上げようとは思っていたが」

阿武隈「ちょっと提督!?」

隼鷹「よーし、阿武隈もらったぁ!」

提督「こらこら待て。阿武隈も他のみんなももう疲れているんだ。早く休ませてあげなさい」

隼鷹「え、じゃああたしの夜食はー?」

阿武隈「知りませんよ。もう」

電「仕方ないのです。隼鷹さん、電のプリンあげるのです」

隼鷹「え、いいのかい?」

電「はい。厨房の冷蔵庫に、私の名前が書いておいてあるから食べてもいいですよ」

隼鷹「サンキュー! 電ちゃんは優しいなあ」

蒼龍「本当です。電ちゃんに感謝してくださいね?」

隼鷹「でもいいやー。気持ちだけ頂いておくよ」

電「え? でもお腹空いているんじゃ……」

隼鷹「あたしは、塩気のあるものが、食べたい!」

阿武隈「は?」

電「……え? そこまで力説するんですか?」

若葉「ああ、濃霧には注意が必要だ。ぶつかりやすい。特に初霜、お前は要注意だ……」←完全に夢の中

蒼龍「もしもし、若葉ちゃーん?」

4: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:51:06.20 ID:g8s6FEwHo
隼鷹「だから阿武隈の手料理を所望する!」

阿武隈「自分で作りなさいよぉ!」

隼鷹「いやあたし阿武隈みたいにうまく作れないし」

阿武隈「知りませんよそんなの!」

隼鷹「あたしはアンタの手料理が食べたいんだよー。あたしのお嫁さんになってくれよぉ」

阿武隈「完全に料理目当てじゃない!? あたしにそっちの気はないですからね! あたしはて――」

蒼龍「はいはい、そこまで」ガシッ

提督「そうだな、さすがに行き過ぎだ」ガシッ

電「阿武隈さんを助けるのです」ガシッ

隼鷹「へ? 提督、蒼龍。それと電ちゃん。三人がかりでこの隼鷹様を掴んでどうしたんだい?」

蒼龍「部屋まで強制連行」

提督「罰として明日から三日間、阿武隈達ここの四人の業務代行。川内も同じく」

電「なのです」

5: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:51:40.17 ID:g8s6FEwHo
隼鷹「うえ!? そ、そりゃちょっと冗談きつくないかい? 二人で四人の仕事って無茶にも程があるよ!」

提督「冗談じゃないからな。ああ、なにもすべてやれってわけじゃないさ」

蒼龍「隼鷹さんと川内さんのおかげで、明日からしばらくゆっくり訓練できそう。書類仕事だけじゃ体鈍っちゃいますしね。良かったー」

電「若葉ちゃんや蒼龍さん、阿武隈さんにもできれば休みをあげたいのです」

隼鷹「タンマタンマ! あたしだって休みくれよ電ちゃん! ほらこう見えてあたしだって艦載機の整備とかあるし!」

蒼龍「艦載機の整備なら私もありますけど、なにか?」

隼鷹「お、おお。蒼龍、実は結構怒ってる?」

提督「ま、頑張りなさい」

隼鷹「そんなー!?」

提督「阿武隈、今日はもう上がっていいよ。明日……いやもう今日か。遅くてもいいから」

阿武隈「はい。いってらっしゃーい」

若葉「すぅ……すぅ」

阿武隈「若葉ちゃん完全に寝ちゃった……部屋に運んであげないと。よいしょっと」

若葉「むにゃ……阿武隈さん……若葉もキスカ……」

阿武隈「はいはい、置いてかないからね。若葉ちゃんも一緒」

若葉「……ぐぅ」

6: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:52:18.52 ID:g8s6FEwHo
阿武隈「あーもう疲れた。隼鷹さんも川内ももうちょっと周りの配慮というものを覚えて欲しいわ」

五十鈴「あら阿武隈。お疲れ様」

阿武隈「あ、五十鈴お姉ちゃん。お姉ちゃんもお疲れ」

五十鈴「阿武隈ほどじゃないわよ。遠征に出撃、水雷戦隊の旗艦。阿武隈ってば、本当に最近大変よね」

阿武隈「まあそうかもしれないけど……」

五十鈴「けど?」

阿武隈「こうして頼られているのも悪くないかもって」

五十鈴「あんまり気を張りすぎるんじゃないわよ? 限界来てから気を付けても遅いんだから」

阿武隈「大丈夫。提督や他のみんなも気を遣ってくれてるし。そういう五十鈴お姉ちゃんこそ疲れてない?」

五十鈴「アンタほどじゃないって言ってるじゃないの」

阿武隈「鎮守府近海の対潜警戒任務だって危険だし……気を付けてよね」

五十鈴「阿武隈もね。ほら、もうとっとと寝なさい」

阿武隈「はーい。お休みお姉ちゃん」

五十鈴「お休み……」

五十鈴(まったく人に気を遣えるようになっちゃって。妹の成長が嬉しいやら寂しいやら)

五十鈴「でもお姉ちゃんの心配なんて十年早いわよ。ふふっ」

7: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:52:50.40 ID:g8s6FEwHo
阿武隈「最近急に涼しくなってきたよね。ベット早く入ろ……あれ、温かい?」

?「……」モゾモゾ

阿武隈「うええええぇ!?」

五十鈴「どうしたの阿武隈!?」

阿武隈「べ、ベットの中に何かいるぅ!?」

響「ぷはっ」ひょこん

響「響だよ。かくれんぼに関してはちょっとした自信があるよ」

阿武隈「……響ちゃん、あたしのベットの中でなにやってるの?」

五十鈴「……全然気づかなかった。なにやってんの響」

響「温めて置きました殿」

五十鈴「秀吉かアンタは」

阿武隈「だれが信長ですか」

響「阿武隈さんは第一水雷戦隊の旗艦だから、殿でもあながち間違ってないと思うな」

五十鈴「とことん間違ってるわ、かすりもしないわね。だから結局なにやってるのよ」

響「……いや別になにもないよ」

五十鈴「だったら早く部屋に帰って寝なさい。良い子はとっくに寝る時間よ」

響「……そうだね」

阿武隈「まって響ちゃん。なにかあったのかな?」

響「も、問題ないんだ。そう、なにも問題ない」

五十鈴「思いっきり問題ありそうなんだけど」

阿武隈「よければ話してみて?」

響「……話せば長くなるんだけど」

阿武隈「うん」

8: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:53:42.55 ID:g8s6FEwHo
響「今日、私は見たんだ。正体不明の黒い影を」

五十鈴「黒い影?」

響「そう。いつの間にか消えていたと思ってたらまた現れたり。かと思えば、どこからともなく聞こえてくる悲痛な鳴き声」

阿武隈「ちょ、ちょっと響ちゃん」

響「いくら走り回り正体を暴こうとしても暴けない。ふと手に違和感があり見ると、赤く生暖かい液体がべっとりと……」

五十鈴「……ごくり」

響「私だけじゃない。多摩さんや秋雲、長波、他の子も黒い影を見たんだ」

五十鈴「ひ、響、それってまさか……」

響「そのホラー映画を」

阿武隈「って映画ぁ!? びっくりさせないでよもう!」

響「……で、私は念のために阿武隈さんと五十鈴さんの様子を見に来たわけさ。ホラー映画を見た後、本当の恐怖が現実に訪れる。物語の定番だからね」

五十鈴(怖くて一人で寝れない、暁や電に泣きつくのは恥ずかしいからここに来たってことね。ようするに)

阿武隈(響ちゃんも普段は大人びているけど、まだ暁ちゃんとかと同じくらいだもの。ふふっ、こういう子供らしいところがあってもいいよね)

阿武隈「そっか、ありがとうね響ちゃん。じゃあ今夜だけあたしを守ってくれる?」

響「了解。信頼の名は伊達じゃない」

五十鈴「ふふ。響、阿武隈。おやすみ」

阿武隈「はーい。じゃ響ちゃん、寝ようか」

響「イエス、マム」

9: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:54:21.46 ID:g8s6FEwHo
――その頃。

文月「ふぇぇ、怖いよぉ。睦月ちゃん起きてよぉ」

睦月「睦月をもっともっと褒めるがよいぞ……にゃしぃ」

文月「睦月ちゃん起きないよぉ。菊月ちゃん、菊月ちゃん」

菊月「……うう、なんなのさいったい」

文月「眠れないよぉ。菊月ちゃん」

菊月「……」

文月「菊月ちゃん?」

菊月「……ぐぅ」

文月「ふぇぇ……菊月ちゃんも駄目だよぉ。三日月ちゃんーっ」トコトコ

文月「暗いよぉ。でも隣の部屋だし……」ガチャガチャ

文月「ええぇ!? 鍵が掛かってるよぉ。どうしよ……」

文月「……阿武隈さん、助けてー」トコトコ

文月「はぅ、やっと着いた……長かったよぅ」(注:徒歩一分)

文月「よかった……鍵空いてる」

文月「失礼しまーす」

文月「えっと」トコトコ

文月「……あれ?」

子日「あ」

文月「子日ちゃん、どうしたのー?」

子日「……うわああぁ、怖かったよう文月ちゃん!」

文月「ふわぁ? 子日ちゃんもあたしといっしょで、阿武隈さんにー?」

子日「うんうん! 映画のせいで眠れなくなっちゃったよぉ!」

文月「やっぱりあたしのお仲間さんだねー」

子日「初春ちゃんは起きないし、ほんと酷いよね!」

文月「睦月ちゃんも酷いよぉ……ぐすっ」

10: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:54:51.18 ID:g8s6FEwHo
響「……どうでもいいけど、みんな寝てるんだ。起きてしまうから、静かにしてくれないかな?」ヒョコ

子日「あれ?」

文月「響ちゃん、どうしてここに?」

響(……しまった)

響「いや、私は阿武隈さんの護衛を――」

文月「そっかあ。響ちゃんも怖かったんだねぇ。文月とお揃い!」

響「……いやそんなことはない」

文月「じゃ、失礼しまーす。えへへ、みんなとおやすみー」

子日「子日もー」

響「四人は狭い……」

阿武隈「うーん……」

文月「あったかーい。えへー」

子日「ほっとするなあ……」

響(四人か。こういうのも悪くない……な)

11: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:55:38.93 ID:g8s6FEwHo
五十鈴「……起きてみれば。なにこれ」

阿武隈「おねーちゃん、助けてぇ。ベットから出れない……」

文月「ふみぃ……」←阿武隈の右腕ホールド

子日「むにゃむにゃ……」←阿武隈の左腕ホールド

響「すーすー……」←阿武隈の右足ホールド

五十鈴「人気者ねえ。うらやましいわ」

阿武隈「替わる?」

五十鈴「阿武隈を頼ってきたんでしょ? その子達に悪いわよ」

阿武隈「そうなんだけど……」

五十鈴「というわけで、提督には伝えておくからゆっくりしてなさい」

阿武隈「むー」

響「……暁姉さん。雷……電」

阿武隈「……響ちゃん?」

響「う……ん」

阿武隈「……寝言かぁ」

――大丈夫だよ。私は一人でも。

阿武隈「……まあ、いっか」

12: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:56:11.74 ID:g8s6FEwHo
阿武隈「ほらみんな、そろそろ起きてね」

文月「ふわ~?」

子日「にゃっほいっ! 阿武隈さんおはようございまーす!」

文月「うにゅ、子日ちゃん寝起きから元気さんだねー」

阿武隈「元気なのはいいことだよね、子日ちゃん偉いよ」

子日「そうでしょ! えっへん!」

文月「あ、そろそろ戻らないと――」

菊月「捜したぞ文月!」バンッ!

文月「ふにゃあ!?」

菊月「全く朝から人様の部屋で大騒ぎして……睦月型としての誇りはないのか!」

文月「菊月ちゃん、それはそれ、これはこれだよぉ。だってオバケ怖いんだよぉ」

菊月「まったく深海棲艦は怖がらないどころか『こいつらやっちゃっていい』とか言ってノリノリで倒す癖に。オバケが怖いとか、どういう理屈だ」

文月「だって深海棲艦は倒せるし~。それに菊月ちゃんすぐ寝ちゃってあたし一人ぼっちで起きてたんだよぉ」

13: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:56:43.52 ID:g8s6FEwHo
阿武隈「まあまあ菊月ちゃん、その辺で、ね?」

菊月「……阿武隈さんは相変わらず甘い。まあいい。お邪魔した。子日も早く部屋に戻れ」

子日「はぁい。じゃあ、まったねー!」

菊月「よし。文月行くぞ」

文月「うん、阿武隈さん。またね~」

阿武隈「はい、また後でね。菊月ちゃん、文月ちゃん」

菊月「礼は言わぬ……」

阿武隈「言わないんだ!? ま、まあいいけど」

文月「菊月ちゃん、そこはちゃんとお礼言おうよぉ」

菊月「ま、間違えただけだ。礼は言おう」

文月「菊月ちゃんそれも変だよぉ。まったく、そーびを取り換えるときに、いつもかっこつけてそんなことばっかり言ってるからだよ? お礼はちゃんと言える暁さんを見習わないと駄目なんだから」

菊月「かっこつけてなどいない」

パタパタ……

14: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:57:55.82 ID:g8s6FEwHo
阿武隈「……あれ、響ちゃんは?」

ガチャ

響「やあ阿武隈さん。気持ちのいい朝だね」

阿武隈「……響ちゃん、どうしてクローゼットの中にいるの?」

響「……あ、気を使わなくてくれていい……です」

阿武隈「なんでそこで弥生ちゃんの真似なの!?」

響「ぷっぷくぷー」

阿武隈「いや弥生ちゃんがどうこうじゃなくて!」

響「さすがにこれは恥ずかしいな……」

阿武隈「ならどうしてやったの!?」

響「阿武隈さん、僕のことがそんなの気になるの? いいよ、なんでも訊いてよ」

阿武隈「はあ……早く行かないと朝食食べられなくなるよ?」

響「それは困るな。ご飯が食べれらないのは嫌だ。すごーく嫌」

阿武隈「まだ続けるんだ……いいけど別に。ほら、部屋に戻って着替えないと」

響「もう阿武隈さんったら。お姉様達には内緒よ? いい?」

阿武隈「はいはい。途中まで一緒に行こうか」

響「了解。響の本気を見るのです」

阿武隈「そのセリフ響ちゃんが言うとすごくシュール……」

ガチャ

電「阿武隈さんおはようなのです!」

雷「阿武隈さんおはようございまーす! 今日もいい天気ね」

阿武隈「あ、電ちゃん、雷ちゃん。おはよう」

15: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:58:53.22 ID:g8s6FEwHo
雷「あれ? 響姉さん、おはよう。どうして阿武隈さんの部屋にいたの?」

電「昨日は、暁お姉ちゃんと一緒にいなかったのですか?」

響「あ、ああ」

響(下手な嘘をついてもすぐばれる……電や雷に知られるのは非常に恥ずかしい)

響「そ、そうだ。これは訓練なんだ」

雷「訓練? なんの?」

響「護衛任務のシミュレーションだよ。阿武隈さんの護衛ということで自主訓練してたんだ」

阿武隈(設定に無理ありすぎぃ!?)

雷「そうなの阿武隈さん?」

阿武隈「えっと、まあ、はい」

雷「ふーん?」

阿武隈(そりゃ怪しまれますよねー)

雷「それ楽しそうね! 今度、雷も一緒にやっていい?」

阿武隈(信じたーっ!?)

電(……あ。暁お姉ちゃんが昨日言ってたのです。響お姉ちゃん達がホラー映画を見るって)

電(暁お姉ちゃんはレディーはそういうものを見て喜ばないのよって言って、電の部屋に、私が帰ってきたときもまだいたのです)

電(電もホラーはなるべくなら見たくないな。怖いのは苦手なのです)

雷「それはそうと、早く朝ごはん食べないと間に合わなくなるわよ?」

雷「響お姉ちゃん、待ってるから一緒に朝ごはん食べたいな。いい、かな?」

響「もちろんだ。すぐ支度する」

16: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/23(金) 23:59:26.68 ID:g8s6FEwHo
阿武隈「はぁ~幸せ」

電「今日の朝ごはんもおいしかったのです」

響「もぐもぐ……はむはむ」

雷「響姉さんまだ食べてるの? よっぽどお腹空いてたのね」

暁「まったく響ったら。レディーとして、もっとおしとやかに食べないと駄目よ」

響「すまない姉さん……昨日の夕ご飯を食べ損ねたんだ」

暁「そう言えば昨日どこにいたのよ? まったく心配したんだからね」ぷんすか!

雷「あ、響姉さんは昨日――」

阿武隈(そこまで怖かったんだ……どんな映画だったんだろう)

電「……川内さんと隼鷹さんの姿が食堂のどこにも見あたらないのです」

暁「別の時間に食べたんじゃないの?」

電「神通さんや飛鷹さんはいるんだけど……」

雷「そうね。でも、別にいつも一緒ってわけじゃないんじゃないの?」

電「……うん。阿武隈さん、そろそろお仕事行くのですか?」

阿武隈「そうだね」

雷「電、それじゃあ後でねー!」

暁「しっかり頑張るのよ」

響「до свидания(また会いましょう)」

阿武隈「……ま、これくらいやってもいいかな。電ちゃん、先行ってて」

電「電も手伝うのです」

阿武隈「いいの?」

電「もちろんなのです!」

17: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:00:00.53 ID:ORMCG8iJo
阿武隈「おはようございます! あ、隼鷹さんちゃんと頑張ってますね」

隼鷹「まあやることはちゃんとやるよ。けど誰のせいかと思ってるんだい? あー、めんどい」

阿武隈「自業自得ですよ」

電「えっと……頑張ってください」

川内「眠い……朝から働かせるとかおーぼーだよ」

神通「お姉ちゃんが悪いんだからね」

阿武隈「川内はもうちょっと周りの迷惑を考えてね」

川内「迷惑? なんで?」

電「夜中に騒ぐことが迷惑だという図式が川内さんの中にないのです。きっと悪気はないと思うのです」

阿武隈「はあ、この子の中では、夜戦はみんな大好きなものになってるんでしょうね。多分」

電「川内さんの中では、夜戦に誘うことが相手にとって嬉しいことだと変換されているのです。司令官がそう言っていたのです……」

神通「阿武隈、いつもお姉ちゃんがごめんね」

阿武隈「神通が気にすることないよ。まったく神通に迷惑かけて。お姉ちゃんとして恥ずかしくないの?」

川内「え? なにが?」

隼鷹「あたしがいうのもなんだが、川内の夜戦バカにはつける薬がないねこりゃ」

電「でも夜戦好きじゃない川内さんというのも想像がつかないですね」

川内「でしょでしょ? やっぱ夜戦はいいよねえ……毎日夜戦だったらいいのに」

神通「身が持ちません」

阿武隈「神通に同意」

隼鷹「空母を夜戦に誘うとかないわー。艦載機飛ばせんよ」

川内「えーなんでよ?」

電「阿武隈さん、あれ渡してもいいですか?」

阿武隈「もちろん。そのために作ってきたんだから!」

電「はい。隼鷹さん、川内さん。どうぞ食べてください」

18: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:00:58.69 ID:ORMCG8iJo
隼鷹「おおっ!? これは、昨夜言ってたおにぎりと卵焼きかい!?」

阿武隈「まあ一応。どうせ二人とも朝ごはん食べてないかと思いまして」

電「阿武隈さんが作ってくれたのです」

阿武隈「何言ってるの。電ちゃんも一緒に作ったでしょ?」

隼鷹「どうせは余計だが……」

阿武隈「食べたんですか?」

隼鷹「食べてない。酒まだ残ってるし。あー頭痛い」

川内「さっきまで寝てた。まだ眠い。寝ていい?」

神通「……お姉ちゃんってば。阿武隈、電ちゃん。ありがとう」

隼鷹「ありがとうな、二人とも!」

川内「サンキュー、電」

阿武隈「ちょっと川内。なんで電だけなのよ?」

川内「いやー、阿武隈が作るより私が作った方が美味しいし?」

阿武隈「むーっ! だったら食べるな!」

川内「もう私がもらったもーん。残念でした!」

神通「あ、えっと……はあ」

19: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:01:40.99 ID:ORMCG8iJo
電「もう、お二人ともケンカはダメなのです!」

隼鷹「はは、いーのいーの、あれは単にじゃれあってるだけだから」

阿武隈「違います!」

川内「そんなんじゃないってば!」

隼鷹「ほら、そっくりだ」

阿武隈「あ、あのですねえ」

電「なんだ、そうですよね。川内さんと阿武隈さんはいつも仲良しさんなのです」にこにこ

阿武隈「う」

川内「あう」

阿武隈・川内(悪気がないだけにやりにくい……)

阿武隈「まあいいわ。別に川内からお礼を言われたくてやったわけじゃないし」

川内「あー、その悪かった。ありがとうね阿武隈」

阿武隈「はーい。ついでに夜に騒ぐのも控えてよね。他の人寝れないじゃない」

川内「それは無理」

阿武隈「はあ……」

神通「お姉ちゃんの夜戦好きってどうすれば直るんだろう……」

隼鷹「そうだねぇ、鳥海やビスマルク、北上あたりと1対多数で、限界まで夜戦させてみれば?」

阿武隈「鬼ですか」

電「トラウマになってしまうのです」

隼鷹「はは、だからだよ。そこまでやれば夜戦好きも落ち着くかもね」

川内「その絶望的な状況の夜戦……いいかも」ごくり

神通「なんでしょう。体が火照ってきました」

阿武隈「川内なに期待してるの!? しかも神通まで!?」

20: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:02:33.80 ID:ORMCG8iJo
ビスマルク「Gut. 私、ビスマルクの出番ね!」バンッ

阿武隈「本当に来ちゃった!?」

暁「暁の出番ね! 見てなさい!」バンッ!

電「お姉ちゃんまで来ちゃったのです!? なんでなのです!?」

暁「一人前のレディとして、呼ばれたからには駆けつけるわ!」

阿武隈「呼んでないんですけどぉ!?」

川内「よーし盛り上がってきたね! 今夜に備えてさっそく昼寝しなくちゃ!」

阿武隈「仕事しろ夜戦バカ!」

暁「さあ電、お姉ちゃんに任せなさい! 夜戦でもお仕事でもなんでもこの暁にお任せよ!」

電「えっと、暁お姉ちゃんにお願いすることは、今はないけど……お姉ちゃんも忙しいよね?」

暁「え、そう? えーと、遠慮することないのよ? んと、阿武隈さんはどう?」

阿武隈「あたし? じゃあ響ちゃん捜してきてくれない?」

暁「え? 阿武隈さん響に用事あるの?」

阿武隈「うん。ちょっと響ちゃんにお礼しようと思って」

電「……あ、そうなのです! 響お姉ちゃんと一緒にいて欲しいな」

阿武隈「というわけで、これでジュースでも飲みながら次の遠征計画に目を通していて。次は白露ちゃんと時雨ちゃん達と行ってもらうから。はいこれ資料ね」

暁「分かったわ。暁がしっかり皆をまとめるわね!」

阿武隈「うん。お願いね。あとでちゃんと理解したか確認するから。ちゃんと覚えてね?」

暁「と、当然よ!」

阿武隈「ふふっ、期待してるね。ちゃんとできたらおはぎ作ってあげるから」

暁「頑張るわ!」キラキラ

阿武隈「うーん、暁ちゃん一人じゃ大変だから、電ちゃんも手伝ってもらっていいかな?」

電「いいのですか?」

阿武隈「うん。提督に確認したら、今日は昨日よりずっと楽みたいだし。だから電ちゃんも暁ちゃんと一緒に居てって」

電「了解なのです」

暁「もう、暁一人でも大丈夫なのに……けど電と一緒なら頼もしいわね」

暁「電、お姉ちゃんにしっかりついてくるのよ」

電「ありがとう、お姉ちゃん」

暁「それじゃあ、失礼するわね!」

電「あ!? お姉ちゃん、廊下は走っちゃダメだよ!」

21: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:03:17.31 ID:ORMCG8iJo
神通「みんな元気ですね」

隼鷹「あはは、阿武隈ちゃんと先輩してんだなあ」

ビスマルク「そうね。なかなかやるじゃない」

阿武隈「もう、からかわないでくださいよ。川内も余計な手間増やさないでよね」

川内「いや、私が暁とビスマルクを呼んだわけじゃないんだけどさ。けどせっかく夜戦相手が向こうから来てくれたのにー!」

阿武隈「仕事増やすよ?」

川内「まー仕方ないか。ビスマルク達とは今度夜戦するとして……今日は阿武隈と夜戦しよう! 一水戦と三水戦で都合つく子達を連れてきてさ!」

阿武隈「無理」

川内「えーなんでよ! 夜戦しようよー!」

阿武隈「あのねえ……当日に夜戦の演習するんですけどってホイホイ許可取れるわけないでしょ」

川内「むー、まどろっこしいなあ、電ちゃんいいでしょ?」

神通「……? お姉ちゃん、電ちゃんもういないよ?」

隼鷹「もしかしてお前……まだ半分寝てるのか?」

川内「……ん? あれ? あ、書類の記入が思いっきり間違ってるや」

阿武隈「川内ー?」

神通「お姉ちゃん……」

川内「た、タンマタンマ! 仕方ないじゃん朝は本気出ないんだって!」

阿武隈「もーあたしだって怒るんだからね!」

ビスマルク「あなたには、少ししつけが必要ね」

神通「……お灸を据えましょうか」

川内「ちょ、ちょっと三人とも落ち着いて、悪かったって!」

隼鷹「はは。骨は拾ってやるよー」

22: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:03:49.29 ID:ORMCG8iJo
数時間後……

川内「夜戦。とにかく、夜戦を沢山したいです」

隼鷹「あーやばい酒が切れてきた」

ビスマルク「前から思っていたけど、日本の艦娘はなかなか個性的ね」

阿武隈「あの人達は例外ですから、はい」

ガチャ

電「みなさん、ただいまなのです」

川内「あ、電お帰りー。あれもうこんな時間?」

電「コーヒー淹れてきたので、休憩しませんか?」

隼鷹「くー! 電ちゃん気が利くねえ」

川内「まあ電ちゃんに免じて一休みしたらもうちょっと頑張りますか」

阿武隈「わーい。電ちゃんありがとうね」

神通「ありがたく頂きますね」

電「どういたしまして、なのです」

川内「ねえ阿武隈、さっきも言ったけど今夜夜戦しない? もう私疲れたよー」

電「疲れたから夜戦という発想がすごいのです」

阿武隈「本当にね」

ビスマルク「日本は夜戦にこだわりがあると言うのは本当みたいね」

阿武隈「だからこの子は例外ですから」

川内「ちょっ、子供扱いしないでよ」

神通「お姉ちゃんに関しては、もう仕方ないような気もしますね」

川内「妹にまで!?」

隼鷹「あはは、どっちがお姉ちゃんか分からないね」

川内「やーだやだやだ! 夜戦夜戦ー!」

阿武隈「駄々っ子か」

23: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:04:26.95 ID:ORMCG8iJo
蒼龍「はっ!?」

赤城「どうしたんですか蒼龍さん?」

蒼龍「今、私の真似をだれかにされたような」

赤城「ふむ……蒼龍さんの艦爆機の扱いは随一ですから、手本とする方もいるのでしょうね」

蒼龍「そうですか? えへへ、嬉しいなぁ」

24: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:05:02.09 ID:ORMCG8iJo
川内「あーもうそこまで言うなら仕方ないか。じゃあ阿武隈、また今度ね!」

阿武隈「はいはい。まったくしょうがないなあ。どうせやるまでまとわりつかれそうだし」

川内「やだなあ、そんな褒めないでよ」

阿武隈「褒めてないからね」

川内「さーて、艦隊組む子集めないとね」

電「お仕事もしっかりお願いするのです」

川内「はいはい。電せんせーにそこまで言われたらやるしかないよね」

電「別に先生じゃないですよ?」

隼鷹「なに言ってんだい。この鎮守府をそれこそ初期から支えてきた立役者なんだ。もっと胸張りなって!」

川内「そうそう。言うなれば私達の大先輩なんだからさ! どーんと威張っていいんだよ」

電「そ、そんなことないのです。大先輩なんて恥ずかしいのです」

阿武隈「そんなことないよ。電ちゃん、いつもありがとうね」

神通「はい。電ちゃんにはいつもお姉ちゃんがお世話になってます」

川内「神通~。ちょっと締まらないじゃない」

阿武隈「事実じゃないの。日頃の行いでしょ」

川内「むー、阿武隈まで」

ビスマルク「あんまり頑張りすぎないようにね。私達にももっと頼っていいのよ?」

電「はい。ありがとう」

神通「あの、阿武隈。ちょっといいかな? 今度お話したいんだけど」

阿武隈「あ、もちろんOKだよ。調整しておくから、いつもの場所でね」

川内「え、私は?」

神通「もちろんお姉ちゃんもよ」

川内「はーい。まあ私抜きで成り立たないからね」

阿武隈「はいはい」

25: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:05:42.68 ID:ORMCG8iJo
――その夜。

川内「今日は昼寝できなかったけどそんなこと関係ない! 夜戦の時間だー!」

神通「ちょっとお姉ちゃん!?」

川内「夜が私を呼んでいる! 月が私を呼んでいる! 星が私を呼んでいる!」

川内「そして、夜戦が私を呼んでいる! ではさらばだ!」

神通「あ、こら!」

川内「こちら川内。神通の追跡を振り切った。オーバー」

大鳳「川内さん……? 誰と会話してるのかと思ったら独り言つぶやいているんですけど、なにやっているんでしょう」

瑞鶴「関わっちゃだめよ大鳳。あいつに見つかったら夜戦直行、寝不足間違いなしだわ」

大鳳「そうですね……こっそり離れましょ」

川内「了解。今日の夜戦相手の捜索に移る。まあ探せば適当にいるよねーっと。なんたって夜戦のお誘いなんだから、みんな即オッケーに決まってるって」

26: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:06:27.31 ID:ORMCG8iJo
川内「ターゲットの部屋に侵入成功。目標補足」

加古「ぐーぐー」

川内「加古さーん! 夜戦しよ夜戦しよ!」

加古「んぁ? 川内? ダメダメ、もうあたしゃ寝る時間だから」

川内「だが寝かさない!」

加古「……は?」

川内「ねえ夜戦しようよ! 夜戦! 楽しいからね!」

加古「他を当たってくれ……意地でも寝てやるからな……ぐぅ」

川内「ふふふ……この川内さんの前で寝れると思わないでよね! 意地でも夜戦に誘ってみせるから!」

加古「すーすー」

川内「夜戦しようよー! ほら夜戦ー!」

ぎゃーぎゃー!
ドタバタ! ブーブー! バンバン!
てーてててってってってってー!
センソウニハカチタイケドイノチハタスケタイッテオカシイデスカ?

川内「はあ、はあ……くっ、なかなか手ごわいね」

加古「ZZZZ……」

川内「だけどこれしきで諦めないよ! 私の夜戦にかける情熱はこの程度じゃないんだから――!」

27: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:07:06.13 ID:ORMCG8iJo
北上「あーもううるさい! 寝れないじゃんか!」

61cm五連装(酸素)魚雷 シャ!

61cm五連装(酸素)魚雷 シャ!

61cm五連装(酸素)魚雷 シャ!

ドーン!

※映像はイメージです

北上「まったく出撃帰りなんだから安眠妨害してないでって……やりすぎたか」

北上「もしもし、川内生きてるー?」

28: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:07:38.32 ID:ORMCG8iJo
五十鈴「なに今の音!?」

阿武隈「また夜戦バカなの!?」

神通「お姉ちゃんがどっか行ったままなんです!」

古鷹「今の私達の部屋からでしょうか!? 加古は! 加古は大丈夫!?」

熊野「ああもう! たまには静かに過ごせませんのあの方たちは!」

電「はわわ、とにかく急ぐのです!」

北上「……」汗ダラダラ

北上「ま、こんなこともあるよねー。電ちゃん達に任せよっと」

北上「川内、養生してねー。大丈夫だと思うけどさ。君の夜戦癖がいけないんですよーっと」

29: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:08:22.23 ID:ORMCG8iJo
加賀「やりました」

北上「ばれました」

阿武隈「ばれました。じゃないでしょ! もともとは川内が悪いんでしょうけど、どう考えてもやり過ぎよ!」

川内「死ぬかと思った」げっそり

古鷹「そ、その割には元気そうですね」

北上「まあ、最初っからそう大事にはなってないと思ったけどね。おもいっきり手加減したし」

北上「いやーけど加賀さんに見つかっちゃったか。まあ仕方ないか」

阿武隈「全然仕方なくないんですけど」

加古「ぐーぐー」

古鷹「もう加古ってば、まだ寝てるし」

電「加古さん風邪引いちゃいますよ」

川内「加古さんの睡魔に、私の夜戦への思いが負けた……だと?」

提督「反省してないようだね」

川内「いや反省してるよ! ほら! 次こそはちゃんと加古さんを夜戦に誘って見せるから!」

五十鈴「それ違う、全然違う」

阿武隈「あーもー! 二人とも反省しなさーい!」

北上「まずいアブッチが切れた!」

川内「いや阿武隈が怒っても怖くないじゃん」

神通「そうですか」

五十鈴「へーえ、そう。じゃあ私達ならどう?」

加賀「さすがに頭に来ました」

川内「あ」

30: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:08:52.51 ID:ORMCG8iJo
電「あ、あの、あの」

提督「電、ちょっとこっち行こうか」

阿武隈「そうだね、電ちゃん。少し離れてようね」

電「え、でも川内さんが――」

北上「あ、アブッチ、ヘループっ」

阿武隈「北上さん、反省してね?」にこっ

北上「……おおう。これは四面楚歌ってやつ?」

熊野「目が冴えてしまいましたわ。私温かい飲み物淹れてきますわね」

五十鈴「さ、川内。お説教の時間よ」

神通「お姉ちゃん。覚悟してね」

川内「……オテヤワラカニオネガイシマス」

加古「くー」

古鷹「ほら、加古ちゃんと布団かけて」

31: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:09:37.45 ID:ORMCG8iJo
――数日後。

那珂「みんなー今日は集まってくれてありがとー!」

阿武隈「いえ、別に那珂のために集まったわけじゃないんですけど」

那珂「もー、固いことは言いっこなしだって阿武隈ちゃん!」

阿武隈「まあ那珂については、今更だから別にいいんだけどね」

那珂「阿武隈ちゃん、いつも通り、親しみを込めて那珂ちゃんって呼んで!」

阿武隈「そんな愛称で呼んだことないんですけど?」

那珂「那珂ちゃんの方が親しみがあっていいと思います! じゃあ、能代ちゃん! 那珂ちゃんって呼んで!」

能代「え? あの、その」

阿武隈「ああ、もう那珂ちゃん。これでいいでしょ? あんまり能代ちゃん困らせないの」

那珂「そんなぞんざいな呼び方やめてよー! もっとかわいく、那珂ちゃんって呼んで! せーの、はい!」

阿武隈「ああもう、この子は……」

神通「那珂ちゃん、話が進まないからね」

那珂「いいじゃんいいじゃん、いつも大体こんな感じなんだしー!」

阿武隈「大概、誰のせいかと……まあ今更だしそこまで気にはしてないけどね」

能代「能代はどう反応すればいいのでしょう」

阿武隈「能代ちゃん、そこまで気にしなくていいよ。もっと楽にね」

能代「あ、はい。ありがとうございます、阿武隈さん」

32: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:10:06.19 ID:ORMCG8iJo
名取「えっと……私に呼び出しがかかるなんて……」

阿武隈「あ、名取お姉ちゃんようこそ! ささっ、来て来て!」

名取「あの……その」

神通「名取さん?」

名取「……では、私はこれで」

阿武隈「まだ何もしてないよ!?」

那珂「そうだよ那珂ちゃんのステージはこれからだよ! ファンのみんながいなくてどうするの!?」

綾波「名取さん、大丈夫です。綾波がついてますから!」

名取「……綾波ちゃんの方が私よりずっとしっかりしてる。やっぱり私はこれで」

那珂「いやいやいや!? 名取ちゃんタンマ! ストップ! 怖くないからこっちにね!」

神通「那珂ちゃんが真面目に……名取さんすごいです」

阿武隈「神通、その思考はどうかと思うよ……」

名取「でも私がいてもお邪魔なんじゃ……川内さんの代理なんて」

阿武隈「もー、名取お姉ちゃん! 私のお姉ちゃんなんでしょ! もっとお姉ちゃんらしく自信持って! 大丈夫だからね!」

名取「あ、阿武隈ちゃん……」

那珂(自信を持てって……阿武隈ちゃんがそれを言う?)

神通(以前はおどおどしてた阿武隈がそれ言うの……?)

名取(阿武隈ちゃんも私のこと言えない気がする……最近はたしかに良くなってきてるけど)

綾波(お茶が美味しいです。はぁ……癒されます。感謝ですね~)

阿武隈「なんか周りの目が生ぬるいんですけど。あたし、なにか変なこと言いました?」

能代「さすが阿武隈さんですね! 能代感激しました!」キラキラ

阿武隈「へ? そ、そう? それほどでも。ふふーん」

神通「……いいなあ」

阿武隈「神通? どうしたの?」

神通「え? な、なんでもないよ?」

阿武隈「……うん?」

33: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:10:53.03 ID:ORMCG8iJo
参加者

第一水雷戦隊旗艦 阿武隈

第二水雷戦隊旗艦 神通

第三水雷戦隊旗艦 川内――の代理 名取

第四水雷戦隊旗艦 那珂

那珂「だから、那珂ちゃんって呼んでってばー!」

次期第二水雷戦隊旗艦候補 能代

第三水雷戦隊所属 綾波(名取の付き添い)

阿武隈(正規の会議とは別に、私を含めた水雷戦隊のみんなはこうして時々不定期に交流をしています)

阿武隈(駆逐隊のみんなの様子、護衛対象の戦艦や空母の方々の様子とか、いろいろ知れる良い機会になると思ったのが始まりです)

阿武隈(本来は第三水雷戦隊の旗艦である川内も今日来るはずだったんだけど……)

名取「川内さんが、そのすみません……私が代理ですみませんっ」

阿武隈「だからお姉ちゃんが謝る必要ないからね。悪いのは川内なんだから」

名取「でも川内さんの夜戦止められなかったし……私が止めれるはずないけど」

神通「えっと……姉がご迷惑をお掛けしてます」

名取「綾波ちゃんもごめんね、無理言ってついてきてもらって」

綾波「綾波は気にしてませんよ。嬉しいです、皆さんとお話しできて」

名取「うう……綾波ちゃんありがとうー!」

綾波「わわっ、名取さん大げさですよー」

34: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:11:27.27 ID:ORMCG8iJo
同時刻の執務室のご様子

川内「この書類の量はなにさ!?」

提督「きりきり言わず早く片づけなさい」

蒼龍「文句言ってる暇ありませんからね」

北上「まあ、こんなこともあるよね……早くゆっくりしたーい」

35: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:12:05.82 ID:ORMCG8iJo
――しばらくして。

能代「で、阿賀野姉ぇってばパジャマのまま廊下に出て『能代ーご飯まだー?』って……本当にもう恥ずかしかったんですから!」

阿武隈「そ、それは……能代もお姉ちゃんに苦労掛けられるんだね。本当に神通とそっくり」

神通「そこで私を話題に出さないで……」

那珂「まったく川内お姉ちゃんってば。いっつも夜戦夜戦って」

阿武隈「那珂も人のこと言えないんじゃないの? いっつもアイドルアイドル言ってるじゃない」

那珂「なに言ってるんですか! 那珂ちゃんは早寝早起き! アイドルに夜更かしは厳禁なんだから! お肌にも健康にも良くないもんね! あと那珂ちゃんって呼んで!」

阿武隈「いや、そういうことじゃなくてね。まーたみんなにアイドル活動強制したりしてないよね?」

那珂「そ、そんなことしてないよ!」

能代「……たしか舞風さんがこの前、那珂さんにダンス習ったからと披露してましたが」

那珂「ぎくぅ!?」

綾波「そういえば綾波も誘っていただいたことがありましたね。アイドルなんてとても向いていませんから、お断りしましたけど」

阿武隈「やっているんじゃない。綾波ちゃんまで誘ってるし」

那珂「強制はしてないし! 舞風ちゃんにはあくまでダンス教えただけだし! 綾波ちゃんには一回声かけただけだし!」

神通「で、その心は?」

那珂「……あわよくばアイドルグループ組めないかなとか思ってました、はい」

阿武隈「まあ本人の希望ならいいけどさ。あまり羽目外さないでよ?」

那珂「大丈夫です! 話分かる阿武隈ちゃん大好き!」

阿武隈「全く、調子良いんだから」

那珂「目指せ那珂ちゃんフォーティエ――」

阿武隈「ちょっとタンマ! それはまずいってば! いろいろと!」

能代「でも那珂さんのところは楽しそうですね。いつもみんな明るくて」

那珂「まーね。やっぱりリーダーがトップアイドルの那珂ちゃんだから、そりゃ、ファンのみんなもやる気出るのは当然?」

阿武隈「こういうのも天性のカリスマって言うのかな……」

神通「……そうね」

36: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:12:46.42 ID:ORMCG8iJo
能代「って、すみません! 能代の話ばかりして!」

綾波「能代さんは阿賀野お姉さんのことが大好きなんですね」

能代「へ? いや、その」

綾波「私も妹達に随分と助けられてますから。お姉ちゃんとしては嬉しいです。きっと、阿賀野さんも能代さんに感謝してると思います」

能代「そ、そうかな……? それだと良いんですけど。けど、なんだか恥ずかしいですよ」

能代「そうだ。阿武隈さんや神通さんはなにかありますか? お礼に能代でよければお話し聞かせて頂きますよ!」

阿武隈「あ、そうだなあ……うーん」

神通「阿武隈、どうしたの?」

阿武隈「愚痴(ぐち)になっちゃうんだけど。やっぱり駆逐の子達が言うことを聞いてくれないことがあってね」

阿武隈「普段とかは別に良いんだけど。訓練や実戦で指示に従ってくれないって、かなり危険なんだけど、うまくいかなくて。結構配慮してるんだけど……はあ」

能代「うーん。やっぱり旗艦は大変ですね。能代、神通さんや阿武隈さんのように上手くできるか自信ないです」

阿武隈「みんな基本的には良い子だし、悪気があるわけじゃないのは分かるんだ。けど他の、例えば提督とかの言うことは聞くけど、あたしの指示には従わなかったりする子がね」

37: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:13:20.00 ID:ORMCG8iJo
阿武隈「やっぱあたしには神通みたいな威厳がないしなあ」

神通「え、私?」

阿武隈「逆に神通以上に威厳がある軽巡がどこにいるのよ。そこんところではあたし、今のところ敵わないし。霞ちゃんとか神通にちゃんと従ってるじゃない。あたしなんかもう全然」

神通「そうかな? 霞ちゃん良い子じゃない」

阿武隈「いや、すごくいい子だよ。ただ、あたしはなんていうか、舐められてる?」

能代「いや、そんなことないと思うんですけど」

阿武隈「あと若葉ちゃんとか初霜ちゃんも気がかりなんだ。あの子達すぐ無理するし。心配してもいつも大丈夫って言うし。無理言って休ませたりするんだけど、どうもそれが不満みたいで」

阿武隈「白露ちゃんは、やる気があるのはとっても良いんだけど、なんでも一番になろうとして、すぐ他の子に張り合っちゃうし……なにもかも一番になろうなんて、どうしても無理が出てくるし」

神通「……阿武隈、本当に駆逐の子達のこと良く分かってるね」

阿武隈「ううん。そんなことないと思うけど。神通とか那珂なんてあたし以上に分かってるんじゃない?」

神通「え? それは……」

名取「阿武隈ちゃんが威厳ないって……じゃあ私はマイナス!?」

阿武隈「いやいや!? お姉ちゃん、そんなことないからね!」

綾波「そうです! 綾波は名取さんのことすごいと思ってます!」

名取「ふえ……綾波ちゃんありがとう!」ガシッ!

綾波「はい、大丈夫ですよー」

那珂「綾波ちゃんの方が名取ちゃんよりお姉さんに見えるよね!」

名取「がーん!? ふえぇぇぇん!」

神通「那珂ちゃん、余計なこと言わないの!」

38: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:13:55.64 ID:ORMCG8iJo
綾波「阿武隈さん、綾波思ったんですけど」

阿武隈「なあに、綾波ちゃん?」

綾波「阿武隈さんは優しくて、お話しをちゃんと聞いてくれる人ですから。だからつい甘えたりわがままを言ってみたくなる子もいると思うんですよ」

綾波「特にお姉ちゃんがいない子とかは、お姉ちゃんの代わりに甘えてみたいのかもしれないですね」

阿武隈「……甘えてみたく? あたしに?」

名取「ふぇ。綾波ちゃんすごい……」

綾波「綾波、一応お姉さんですから」

名取「そっか……でも由良も鬼怒も手のあまりかからない子だったから、ちょっと私にはピンとこないかも」

阿武隈「なるほど……けど、やっぱり威厳はないってことには変わりないってことだよね」ずーん

神通「あ、阿武隈。元気出して、ね?」

那珂「まあ、那珂ちゃんと比べたらそりゃ求心力が劣っちゃうのは仕方ないし? 落ち込んじゃダメだよ阿武隈ちゃん?」

能代「阿武隈さん、那珂さんより年長者ですよね……? なんで那珂さんそんなに偉そうなんでしょう?」ぼそっ

神通「だって那珂ちゃんだし」

能代「なんとなく納得できてしまうのが怖いんですけど」

阿武隈「けど、あたしの問題はまた別だよね。ありがとう! 綾波ちゃん!」

綾波「いえ、綾波は何もしてないですから」

名取「綾波ちゃんがなにもしてない……じゃあ私はいなくてもいい存在!? うわーん!」

阿武隈「もうお姉ちゃんでばーっ!? いちいちネガティブにならないでよ!」

39: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:14:35.10 ID:ORMCG8iJo
コツコツコツ――

阿武隈「甘えてみたく、かあ……あたしじゃちょっと役者不足な感じもするんだけど」

電「阿武隈さん、お疲れなのです!」

阿武隈「あ、電ちゃんどうしたの? 今日はお休みだよね?」

三日月「こんにちは、阿武隈さん」

秋津洲「阿武隈さん、こんにちはかも! じゃなかった、こんにちは!」

照月「こんにちは!」

阿武隈「こんにちは三日月ちゃん、秋津洲ちゃん、照月ちゃん。なにやってるの?」

秋津洲「二式大艇ちゃんの役割について説明してたの! あたし戦闘は得意じゃないけど、この子の整備なら得意だからね!」

三日月「凄いですねこの子。航続距離と滞空性能、高速性能。それと防御火力。偵察任務に持ってこいです」

秋津洲「えへへそうでしょ! 偵察は二式大艇ちゃんにお任せかも!」

阿武隈「うん。いつもありがとうね。偵察は大切だから秋津洲ちゃんが来てくれて本当に助かってるんだ」

電「明石さんも弟子ができたみたいって喜んでいたのです」

秋津洲「本当!? わーい明石さんと阿武隈さんに褒められちゃった! 嬉しいかも!」

三日月「秋津洲さんが来て工廠(こうしょう)も明るくなりましたね」

秋津洲「えへへ、ありがと! お礼に二式大艇ちゃんと遊んでもいいよ!」

電「かわいいのです」

三日月「わぁ。私も触ってもいいですか?」

秋津洲「もちろんかも!」

照月「いいですね! って長10cm砲ちゃん、怒らないでぇ! 長10cm砲ちゃんもかわいいよ、ね!」

阿武隈「ほらほら、仲間なんだから仲良くしないと駄目だよ。ね」

二式大艇ちゃん(しゅーん)

長10cm砲ちゃん(ごめん)

二式大艇ちゃん(こっちこそ)

阿武隈「いい子だね。よしよし」

40: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:15:12.56 ID:ORMCG8iJo
阿武隈「照月ちゃん、どう? なにか不自由してない?」

照月「あ、いえ! みんな良い方達で……秋月姉とも会えて良かったです!」

電「それは良かったのです。なにかあれば言ってね?」

照月「はい! 電さんありがとうございます!」

秋津洲「艤装についてなにかあれば秋津洲を頼ってね。明石さんみたいにはできないかもだけど、秋津洲もそれなりに整備はできるから」

照月「はい!」

三日月「ふふ。私もみんなに負けないように、もっと頑張らないとですね」

阿武隈「三日月ちゃん、あまり無理はしないでね?」

三日月「はい。大丈夫ですよ阿武隈さん」

島風(……むー)じー

シュタタタ――

島風「頂きまーす!」

長10cm砲ちゃん(!?)

照月「きゃあ!? 長10cm砲ちゃん!?」

三日月「照月さん!? 大丈夫ですか!?」

阿武隈「こら島風ちゃん! 長10cm砲ちゃんとっちゃダメでしょ!」

電「島風ちゃん! 返してあげて欲しいのです!」

島風「ふふーん。私に追いつければ返してあげる。だれも追いつけないと思うけどね」

タタタタ……

41: ◆dbGyYYDw8A 2015/10/24(土) 00:16:01.82 ID:ORMCG8iJo
照月「ど、どうしよ~! 長10cm砲ちゃんが誘拐されちゃった! 照月、身代金なんて払えないです!」

阿武隈「照月ちゃん、落ち着いて」

電「阿武隈さんの言う通りなのです。まずは落ち着いてください」

三日月「と、ともかく島風さんを早く追わないと! 見失ったらまずいです!」

電「でも島風ちゃんは速くて追いつくなんて……あ! 秋津洲ちゃん!」

秋津洲「分かってますよ電さん! もう既に二式大艇ちゃんが追跡してるから!」

阿武隈「秋津洲ちゃんすごい! さすがだね」

秋津洲「ふふーん。いくら速くても、空からの追跡からは逃れられないかも。ターゲットは鎮守府の外に出て、近くの林に潜り込んだよ!」

照月「本当!? じゃあ早く助けに行かないと!」

三日月「では行きましょう!」

天津風「あなた達、なんの騒ぎ?」

電「あ、天津風ちゃん。こんにちはなのです」

天津風「こんにちはみんな。ところで島風見なかった?」

阿武隈「見たも何も……」

秋津洲「あの子誘拐したかも!」

天津風「はあ!? どういうことよ!?」

三日月「それだけ聞くと犯罪みたいに聞こえちゃいますよ!?」

天津風「ととと、とにかく説明して阿武隈さん!」

阿武隈「あたし!? ま、まあそうね。つまりは――」

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