大和「もし許されるなら」

艦隊これくしょん -艦これ-

アンケートへの回答ありがとうございました。

今後のまとめ記事の参考にさせて頂きます。

要望等あればいつでもご連絡ください。

1: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 19:52:29.31 ID:Q1IxI1jM0

・独自設定あり
・提督鎮守府の艦娘が少数
・個人名あり
・グロシーンあり
・途中(主に戦闘シーン)地の文あり
・砲雷撃戦は殆ど皆無
・中二病全開の戦闘シーン
・書き溜めを投下するのでコメントに返信できない
その他、様々な点はありますが、それでも構わないという方はどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492253549


2: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 19:54:04.13 ID:Q1IxI1jM0

某鎮守府 執務室

提督「やっと終わったか、8時間」

吹雪「喜んでくださいよ司令官、初めての大型建造でこれですよ!! きっと戦艦か空母です!!」

提督「空母はもう引き取って来たあいつがいるだろ」

吹雪「そうですけど、彼女一人では厳しい時もありますよ」

提督「あぁ、やっと戦力強化できるぜ」スッ

提督「皆を集めといてくれ、全員で迎えるぞ」

吹雪「はい!」タッタッタッ

ーー
ーーーー
ーーーーーー

吹雪「皆さん、いよいよですよ」ワクワク

北上「楽しみだねぇ」フワァァ・・・・・・・

大鳳「どんな方でしょう」ドキドキ

文月「優しい人かなぁ?」

利根「そうじゃと良いがの」

利根「それより吹雪、提督はまだ来とらんのか?」

吹雪「あ、あれぇ!?」キョロキョロ

吹雪「もう、あの人は!! すみません、連れてきます!」タッタッタッ

スタスタ・・・・・・

北上「お? 出てきたねぇ」

 

3: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 19:55:13.16 ID:Q1IxI1jM0

大和「大和型戦艦一番艦、大和。推して参ります!」ビシッ

利根「何と! 大和型じゃったか!!」

大鳳・文月「うわぁ・・・・・・!!」キラキラ

タッタッタッタッタッ・・・・・・

吹雪「何してたんですか、司令官!!」タッタッタッ

提督「小便行ってただけだろ」タッタッタッ

吹雪「ハァ、ハァッ・・・・・・。っ!? あぁ! この人が新しい艦娘ですか!? 」

大和「はい、大和です!」ニコッ

吹雪「まさか大和さんに会えるだなんて!」

大和「よろしくお願いしますね」

提督「ん? そいつが・・・・・・。っ!?」ハッ

大和「貴方が提督ですね? 大和型戦艦一番艦、大和です!!」ビシッ

提督「・・・・・・」

文月「? 司令官?」クイクイ

提督「! いや失礼。俺がこの鎮守府の責任者、提督の海原だ」

大和「提督、よろしくお願いします」

提督「お前ら、順番に自己紹介しろ」

吹雪「はい! 特型駆逐艦、吹雪です!! この鎮守府の初期艦です!」ペコ

北上「あたしは雷巡北上。よろしくねぇ」

文月「あたし、文月って言うのぉ。よろしくぅ」ニパァ

大鳳「装甲空母、大鳳です。よろしくお願いします」

利根「吾輩が利根である! 吾輩にドンと頼るが良いぞ」

大和「ふふふ、なかなか個性的な艦隊ですね。他の艦娘はどちらに?」

提督「これで全員」

大和「・・・・・・へ?」

提督「まぁ、詳しくは皆から聞いてくれ。皆、大和に鎮守府を案内してやれ」クル

 

4: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 19:56:34.47 ID:Q1IxI1jM0

提督「そうだ大和、案内終わって部屋を確かめたら執務室に来てくれ」

大和「あ、はい」

提督「じゃ、後は頼んだ」スタスタ

吹雪「大和さん、こっちです」グイッ

文月「こっちこっち~」グイッ

大和「あぁ、はい」スタスタ

提督「・・・・・・」スタスタ

提督(焦った、まさかあんなにそっくりとは・・・・・・)

ーー
ーーーー
ーーーーーー

大鳳「ここが食堂です。とはいえ人数が人数なので、一般家庭のダイニングレベルですけど」

利根「これであらかた案内したかの?」

大和「はい、ありがとうございました」

文月「大和さん、司令官に呼ばれてたのぉ」

吹雪「そうでした! 執務室に案内しますね」

大和「はい」

スタスタ・・・・・・

ーー
ーーーー
ーーーーーー

吹雪「ここが執務室です。隣が司令官の自室ですから」

大和「吹雪ちゃん、今から何をするのでしょうか?」

吹雪「あぁ。ここに来た艦娘は皆やるんです」

大和「な、何をですか!?////」カァァッ

吹雪「如何わしい事じゃないですよ!?」アセアセ

吹雪「まぁ、大丈夫ですよ」

コンコン

吹雪「吹雪です。大和さんを連れてきました」

ガチャ

提督「早かったな、入ってくれ」

吹雪「では、後で食堂に」ペコ

大和「はい。ありがとうございました」

 

5: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:02:58.54 ID:Q1IxI1jM0

提督「で、どうだった?」

大和「皆さん本当に優しい方達でしたよ」

提督「仲良くしてくれたら何よりだ。そこに座ってくれ」

大和「はい」スタスタ

ポフッ

提督「さて、先ずは説明させてもらうが、数年前に大規模作戦が遂行され、深海棲艦はほぼ壊滅したという。今は僅かな残党を残すのみだ」

大和「! では、大和ははっきり言って足手まといでは?」

提督「まぁ、奴らとの戦闘はするが、それが終わるのもそう遠くはねぇ。俺は戦後のお前らが何不自由なく、社会に溶け込むようにしたい」

提督「そこでだ。色々端折って言うが」スッ

ドサッ

大和「? これは?」

提督「学力検査だ。五教科250点満点、高校受験レベルの問題を解いてもらいたい」つ鉛筆・消しゴム

大和「えぇっ!?」ギョッ

提督「別に悪いからって不合格にするわけじゃねぇよ。今のお前の学力を調べるだけだ」

大和「はぁ・・・・・・?」

提督「一教科25問のマークテスト。一教科50分だ」つストップウォッチ

提督「休憩は10分ずつ。ま、気楽にやってくれ」

ピッ

大和「・・・・・・・」カリカリ

カリカリカリカリカリ・・・・・・

ーー
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ーーーーーー

 

6: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:04:18.12 ID:Q1IxI1jM0

ピピピピ、ピピピピ、

提督「そこまで。筆記用具を置け」カチッ

大和「・・・・・・・」スッ

提督「全部終わったか。採点してくるから、ここで待っててくれ」トントン

大和「分かりました」

提督「この部屋にいてくれたらいいから、好きに見て回っていいぞ。あ、引き出しは開けるなよ、機密書類あるかもしれねぇから」スタスタ

ガチャ パタン

大和「・・・・・・」キョロキョロ

大和(・・・・・・あまり物を置いてませんね。あら?)スッ

スタスタ

大和(本棚にある本、兵法とか軍事書類かと思ったら、物理に化学、生物に地学、英語や数学・・・・・・古典や地理まで・・・・・・学生みたいね)

スッ

パラパラ

大和「うわ・・・・・・」

大和(何この問題! 見てるだけで頭が痛くなってくる!!)

大和「赤線や付箋だらけ・・・・・・」

スッ

大和「! 写真立て・・・・・・」

スッ

大和(提督・・・・・・子供の頃でしょうか? 側の筋骨隆々な壮年の男性は・・・・・・元帥のバッジ!?)

大和「・・・・・・関係者かしら?」

 

7: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:05:18.51 ID:Q1IxI1jM0

「父親だ。義理だけどな」

大和「!?」バッ

提督「採点終わったぜ。やるなぁ、ほぼ満点じゃねぇか」

大和「殆ど勘ですよ」

提督「運も実力の内って言うだろ? まぁ、これならあいつらについて来れるな」スッ

大和「? これは?」

提督「この鎮守府では、学校みてぇに一般教科の授業を行っているからな。それに使う参考書や教科書だ。念のため、吹雪達に今までのノート写させてもらえ」

大和「へ? あ、はい」

提督「次の授業は3日後。教科は化学だ」

大和「分かりました」

提督「詳しい予定はあいつらに聞きゃあいいだろ。じゃ、ゆっくり休め」

大和「はい、失礼します」

ーー
ーーーー
ーーーーーー

食堂

吹雪「えぇっ!? すごいじゃないですか、大和さん!」

大和「そ、そうでしょうか?」

大鳳「そうですよ! 私なんて殆ど分からなかったわ」

文月「頭いいんだね~」

スタスタ・・・・・・

北上「ご飯できたよ~」つお盆

利根「新しい仲間の歓迎会じゃ、たんと食え」つお盆

大和「あ、その、大和、実は・・・・・・」アセアセ

吹雪「大丈夫です!」

大和「え?」

北上「あたし達、いつも色々してるうちに大量に作っちゃうからね。逆に食べてもらわないと困るんだよ」コトッ

大鳳「わぁ・・・・・・いっぱいあるなぁ」キラキラ

大和「そういう事なら・・・・・・。あ、そうだ提督は?」

吹雪「提督はあまりこういうのは好きじゃないんです。『お前らが親睦を深めるのに、俺がいたら邪魔だろうが』っていっつもインスタントで済ませてるんです」プンプン

文月「あたしも司令官と食べたいなぁ」

利根「奴も普段は一緒に食べるんじゃ、我慢せい」

文月「ふみゅ~」プーッ

利根「頬膨らましても駄目じゃ」ツン

 

8: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:06:40.66 ID:Q1IxI1jM0

吹雪「さぁ皆さん、グラスは持ちましたね? では、大和さんの着任をお祝いして、カンパーイ!!」

「「「「カンパーイ!!」」」」

大和「カンパーイ!!」

吹雪「はい、大和さん! 欲しい料理があったら遠慮なく言ってくださいね!」

大和「ありがとうございます、吹雪さん」モグモグ

大和「! この唐揚げ美味しい!」

北上「ありがとねん」ニヒッ

大和「北上さんはお料理上手ですね」

北上「まさか。あたしは人並みだよ////」ポリポリ

利根「食べておるか、大和?」

大和「はい」モキュモキュ

大和「これもすごく美味しいです!」

利根「当然じゃ、吾輩の自信作じゃからな」フフン

吹雪「利根さんは、この五人の中で一番料理が上手いんですよ!」モグモグ

大鳳「私も利根さんのご飯大好きです!」

文月「あたしも~!」パクパク

利根「ふふん、褒めても何も出ないぞ」ドヤァ

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9: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:07:38.95 ID:Q1IxI1jM0

「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」

大鳳「うぅ、満腹です」ケフ

大和「大和もです」

利根「やはり大和型の食いっぷりは凄まじいのぅ」カチャカチャ

大和「お恥ずかしいです」

利根「いや、作り手としては嬉しいぞ」ニコニコ

利根「吾輩が食器を片してくる。皆は少し休んでおれ」スタスタ

大和「! そうだ、皆さんが着任された時の話を聞かせていただいても?」

文月「やっぱり最初は吹雪ちゃんなのぉ」

吹雪「分かりました。初期艦ですもんね」

大和「最古参なら色々話もありますよね?」

吹雪「まぁ、最初は苦労の日々でしたね」ニガワライ

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1年弱前

吹雪「はぁぁ、緊張するなぁ・・・・・・」ドキドキ

吹雪「確か、15歳で軍学校に入って殆どを好成績で卒業した鬼才って話だし」ドキドキ

吹雪「私、やっていけるかな、足引っ張らないかなぁ?」ドキドキ

吹雪「・・・・・・迷っていても仕方ないよね、よし!」

コンコン

「どうぞ」

吹雪「しょ、初期艦吹雪です! 失礼します!」

ガチャ

吹雪「初めまして、司令官!!」ビシッ

提督「あー、お前が吹雪か。この度新しく着任した『海原 櫂(うなばら かい)』だ。よろしくな」

吹雪「はい、よろしくお願いします!!」

提督「さて、初めて鎮守府に来たら、次どうすんだったっけか」ペラッ

吹雪「あ、はい。先ずは・・・・・・って、何読んでいるんですか?」

提督「ん? あぁ悪ぃ、化学の参考書」

吹雪「へ?」

提督「いや、俺昔は理系の道に進みたくてな。勉強してたのが癖になっちまったんだよ・・・・・・。こう見えて緊張してるもんで、紛らわすためにな」ナハハ

吹雪「はぁ・・・・・・」キョトン

 

10: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:08:38.74 ID:Q1IxI1jM0

吹雪「えっと、確か着任後は建造を・・・・・・」

提督「あ、そうだ。思い出した」

吹雪「え?」

提督「今は、建造自由にできねぇんだ」

吹雪「ど、どういう事ですか!?」

提督「数年前、深海棲艦の本拠地を叩いて、もう後は残党を倒すだけなんだ。それで、軍備を縮小したいらしい」

吹雪「縮小ですか?」

提督「あの作戦で多くの古参提督達が実質引退したからな。若い奴らに後を任せるとはいえ、大規模艦隊は作られたくねぇらしいんだよ」

吹雪「というと?」

提督「理由としては、二つある。一つは、有限の資材問題。これはまぁ、納得できるだろ?」

吹雪「はい。それで、二つ目は・・・・・・?」

提督「これがまた馬鹿らしい理由なんだけど・・・・・・」

吹雪「?」

提督「どうも軍としては、お前ら艦娘に無双してほしいらしい」ハァ

吹雪「無双・・・・・・ですか?」

提督「アクション系でよくいるっしょ、たった一人で雑魚集団相手に無双するキャラ。あんなふうになってほしいんだと」ヤレヤレ

吹雪「そ、それは少し無理があるかと・・・・・・」

提督「まぁ、無双は大袈裟だが要は少数精鋭で活動してほしいそうだ。よって一定の功績を収めて初めて建造が許されるんだってよ」

吹雪「何となく理解しました」

提督「てなわけで、暫くは俺ら二人で何とかしなきゃいけねぇんだ。まぁよろしくな」

吹雪「はい! 精一杯頑張ります!!」

 

11: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:09:35.68 ID:Q1IxI1jM0

吹雪「では、早速出撃準備を・・・・・・」

提督「おい待てぃ、俺がいつそんな事命令した?」

吹雪「え? だって早く練度を上げないと」

提督「それ以前にお前がある程度レベルアップしとかなきゃいけねぇだろ」

吹雪「どういう事ですか!?」

提督「13時か、昼飯は済ませたか?」

吹雪「? はい、済ませましたよ」

提督「よし、10分後に体操服に着替えてグラウンドに待機してろ」スタスタ

吹雪「」ポカーン

ーー
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ーーーーーー

グラウンド

吹雪「・・・・・・」E:ジャージ

吹雪「10分経ちましたけど・・・・・・」

吹雪「司令官何しているんですかぁ~?」

「総員、整列ッッッ!!」

吹雪「っ!?!?」ビクッ

「気を付けぇぇぇい!!」

吹雪「!!」ビシッ

スタスタ・・・・・・

吹雪「あ、あの、司令官・・・・・・?」

「誰が司令官だ・・・・・・!!」

吹雪「へ?」

提督「海原教官と呼べぃ!!」E:迷彩軍服・ペレー帽・サングラス・葉巻

吹雪「・・・・・・」ポカーン

吹雪(つ、突っ込みどころ多過ぎぃぃ!!)

 

12: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:10:37.27 ID:Q1IxI1jM0

提督「とまぁ、冗談は置いといて」

吹雪「!?」ズッコケ

提督「要はお前らの基礎体力を鍛えさせてもらう」

吹雪「基礎体力?」

提督「闘いに強くなるには、身体を鍛えるべし! 暫くは身体と頭を鍛えるぞ」

吹雪「はい!」

提督「では準備体操の後、腕立て伏せと腹筋、背筋、スクワットを200回、グラウンド10週だ」

吹雪「が、頑張ります!」

トイウカ、シレイカン?
ン?
ミセイネンナノニ、ハマキナンカクワエタラダメデスヨ!
ハマキジャネーヨ、チョコレートガシダ
チョコレート?
ホレ パキッムシャムシャ
ホントダ!

ーー
ーーーー
ーーーーーー

吹雪「はぁ、はぁ・・・・・・。や、やっと終わった・・・・・・」ゼーッゼーッ

提督「なかなか・・・・・・やるじゃ、ねーか・・・・・・」ハァ、ハァ・・・・・・

吹雪「司令官までしなくても・・・・・・」

提督「馬鹿言え、お前らだけにあんな鬼トレさせるわけねーだろが」

吹雪「その割にはあまり息切れしてませんよ?」

提督「軍学校じゃあ、あんなの日常茶飯事だ。遅れたらすーぐペナルティだの何だのって扱かれる毎日だったからなぁ」

吹雪「大変だったんですね」

 

13: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:11:34.07 ID:Q1IxI1jM0

提督「よっしゃ、休んだし次のメニューに行くか」

吹雪「はい!」

提督「先ずは正拳突き100回、前蹴り100回! 始め!」

吹雪「1! 2! 3! ・・・・・・」ブンッ、ブンッ

ーー
ーーーー
ーーーーーー

こんな感じでトレーニングをして、気がついたらもう夕方でした。

提督「よし、今日はこんなとこだ」

吹雪「も、もう動けません~・・・・・・」ヘナヘナ

提督「風呂入ってこい。飯は俺が作っとく」

吹雪「司令官、身体が動きません」

提督「うーん、ちと飛ばしすぎたかね?」ヒョイ

吹雪「し、司令官!?////」

提督「何だ?」オヒメサマダッコ

吹雪「な、何を・・・・・・?」

提督「とりあえず風呂場までは連れてってやる」スタスタ

ーー
ーーーー
ーーーーーー

提督「こっから先は自分で歩け」スッ

吹雪「あ、はい」

提督「吹雪・・・・・・」

吹雪「はい?」

提督「今日は、俺の無茶ぶりに付いてきてくれてありがとうな」ナデナデ

吹雪「!」

吹雪「と、当然です! 私は司令官の艦娘ですから!!」キラキラ

提督「そうか、明日からは座学も入れるから、もっとハードだぞ」

吹雪「任せてください!」

提督「いい返事だ。風呂でゆっくり休め」スタスタ

 

14: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:12:25.87 ID:Q1IxI1jM0

ーー
ーーーー
ーーーーーー

食堂

吹雪「こ、これ全部司令官が作ったんですか!?」

提督「有り合わせの炒めもんだけどな。まぁ、食えなくはねぇと思う」

吹雪「い、いただきます」パン

吹雪「・・・・・・!」パクパク

吹雪「すごく美味しいです!」

提督「はは、なら良かった」モグモグ

吹雪「料亭にでも居たんですか?」パクッ

提督「まさか。家族と作った料理だからな」

吹雪「御家族は今どちらに?」モグモグ

提督「大本営」

吹雪「軍人だったんですか?」

提督「まぁな。この件はまたいつか。ほら、さっさと食わねぇと俺がもらうぞ」ヒョイパクッ

吹雪「あ! ちょっと司令官!?」ソレワタシノオカズー!

ーー
ーーーー
ーーーーーー

提督「ここが吹雪の部屋だ。明日は7時に執務を始めるからな」

吹雪「はい! おやすみなさい、司令官!」

提督「おやすみ」スタスタ

これが着任初日の私達です。この時はまだ、このトレーニングに意味があるか不安だったんです。そして一週間後でした。

 

15: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:13:15.23 ID:Q1IxI1jM0

執務室

提督「そろそろ出撃しても大丈夫だろ」

吹雪「寧ろ何で今まで出撃させてくれなかったんですか・・・・・・」トホホ

吹雪「この一週間、午前に執務、午後は鬼トレと座学、時々艤装で海上演習。全然出撃してないじゃないですか!」

提督「バッキャロー、俺はある程度レベルアップしてから、次のダンジョン進む派なんだよ」チキンプレーサイコー!

吹雪「RPGと一緒にしないでください! 何事も経験あるのみですよ!」

提督「まぁ、今まではそれで良かったかもしれねぇけどな」ボソッ

吹雪「? とりあえず、出撃しますから」スタスタ

提督「吹雪、二つ条件がある」

吹雪「? はい、何でしょうか?」

提督「俺は執務室から無線でお前と連絡を取るから、こっちから指示する以外は海上ではお前の判断で行動していい。だからこそ、沈まねぇようにしてくれ」

吹雪「当然です!」

提督「それと、これは条件っていうかお願いなんだが・・・・・・」

吹雪「お願い・・・・・・ですか?」

提督「できるだけ、弾薬は消費しないでくれ」

吹雪「えぇっ!?」ギョッ

そんなわけで、無茶ぶりを受けて私は渋々初出撃をしました。

ーー
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ーーーーーー

 

16: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:14:24.06 ID:Q1IxI1jM0

海上

吹雪「弾薬消費しないでくれって、無理ですよ~」

吹雪「砲雷撃戦になったら、絶対消費するし・・・・・・。素手で倒せって事なのかなぁ」

ピクッ

吹雪「! 敵艦発見!」

吹雪「えっ? 嘘・・・・・・」

ーー
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波止場

提督「おー、帰ってきたな」

吹雪「司令かーん!」

提督「お疲れさん、どうだった?」

吹雪「司令官、二つ言わせてください」

提督「ん?」

吹雪「何で鎮守府正面海域に戦艦のエリートクラスが居るんですか!? 死ぬかと思いましたよ!!」

提督「生きてんじゃねぇか。前に話した通り、残党だけだからな。多分縄張りも変わったんだろ。なっ、訓練しとかなきゃ沈んでたろ?」

吹雪「それと、その鬼トレですけど・・・・・・」

吹雪「すごい効果ですね、あれ!!」キラキラ

提督「は、はい?」

吹雪「まさか初出撃で戦艦を素手で倒せるなんて・・・・・・私感動しました!!」キラキラ

提督「お、おう・・・・・・そうか」

詳しく聞いたところ、あのトレーニングは軍が膨大な資料から得た効率的な艦娘のトレーニング法を一連のメニューにしたもので、他の鎮守府でも採用しているそうなんです!

吹雪「私今、練度幾つだろうなぁ」ポー

提督「測ればいいじゃん。おーい、妖精さーん」

妖精「はいはーい」ヒョコ

吹雪「妖精さん、私今練度幾つですか?」

妖精「暫しお待ちを・・・・・・」

吹雪「・・・・・・」ワクワク

妖精「吹雪さんの今の練度は48だね」

提督「何だ、とっくに改になれんじゃねぇかよ」

吹雪「嘘ぉ!?」ギョッ

妖精「吹雪さん、工廠へ。改にしますので」

吹雪「はい! 行ってきます!」タッタッタッ

 

17: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:15:12.31 ID:Q1IxI1jM0

思ったより効果てきめんな鬼トレを続け、二週間経った頃でした。

吹雪改二「まさか一ヶ月弱でもうレベル90代だなんて、色々おかしいよ。って、あれ?」

吹雪「司令官、何か届いてますよ」つ封筒

提督「ん? まさか軍の経費でパチンコしてたのバレたか?」ウケトリ

吹雪「そんな事してたんですか!?」ギョッ

提督「冗談だって」ビリッ

吹雪「か、からかわないでくださいよ~!」プクーッ

提督「お? 喜べ吹雪、新しく建造する事が許可されたぜ!」スッ

吹雪「ほんとですか!? おめでとうございます、司令官!!」

提督「でも、一回だけな・・・・・・」ズーン

吹雪「ま、まぁできるだけいいじゃないですか!」アセアセ

提督「それもそうか、よし! やるか!」

吹雪「はい!」

吹雪「あ、でも司令官、この場合もし同じ艦娘が出たらどうするんですか?」

提督「それはねぇよ、確か既に同じ艦娘がいたら予備の艤装が出るだけだ。そうなった場合、その旨を大本営に伝えてもう一度建造できるらしい」

吹雪「じゃあ心置きなくできますね!」

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18: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:16:04.19 ID:Q1IxI1jM0

吹雪「・・・・・・私はこんな感じです」

大鳳「吹雪さん、提督にいじられすぎじゃないですか?」

吹雪「はい、マイペースな司令官に最初は振り回されっぱなしでした」

北上「まぁ、吹雪は広辞苑に"真面目"の例文で載ってそうなくらいだからねー。苦労してたっしょ」

大和「提督ってそんな方だったんですね」

吹雪「根は良い人なんですけど。次は北上さんですね」

北上「そだねぇ。あたしがその建造で着任した艦娘なんだ」

吹雪「司令官のブレーキ役が増えるかと思ったら・・・・・・」

北上「同じく自由奔放なあたしが来たから吹雪の苦労が増えたんだよね」

吹雪「マイペースなお二人ですから、すぐに意気投合して、ほんと大変だったんですよ」

大和「あ、あはは・・・・・・」ニガワライ

北上「あたしが来た時の話ねぇ~」

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北上「あたしは軽巡北上、まーよろしく」

吹雪「・・・・・・」ポカーン

提督「よろしく、俺がこの鎮守府の提督の海原だ。そしてこの生気の抜けた顔してんのが・・・・・・」チラ

吹雪「どうしよう、司令官だけでも大変なのに、またマイペースな人が来ちゃったよぉ・・・・・・。私胃潰瘍になりそう・・・・・・」ブツブツ

提督「おい、起きろ吹雪!!」ビシッ

吹雪「はっ!? あ、き、北上さん! 初期艦の吹雪です、よろしくお願いします!」ペコ

北上「よろしくねー」

 

19: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:17:02.86 ID:Q1IxI1jM0

吹雪「では司令官、北上さんに鎮守府を案内してきます」

提督「頼んだ。あ、北上。終わったら執務室来てくれ」

北上「はいはーい」

で、吹雪に案内されて鎮守府を一通り回った後、執務室で提督からあの試験を受けさせられたんだ。

ーー
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食堂

北上「ま、まさか着任初日に筆記試験するとは思わなかったよ」

吹雪「司令官曰く、私達が社会で生きていけるようにとの事です」

北上「吹雪はあれやったの?」

吹雪「私は一から司令官の授業を受けていますから。あれは今の授業についていけるかを見るためらしいんです」

北上「うへぇ、学校じゃんそれ。嫌だなぁ」

吹雪「何言ってるんですか、ここで一番キツイのは鬼トレですよ」

北上「へ? 鬼トレ?」

吹雪「めちゃくちゃキツイですけど効果てきめんなトレーニングなんです! 深海棲艦相手に素手で無双できるようになれるんですよ!!」

北上「そんな話あるわけないじゃん」

吹雪「とにかく明日やってみてくださいよ」

北上「まぁ、期待しないで受けるよー」

ーー
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ーーーーーー

翌日

執務室

提督「・・・・・・」カリカリ

北上「提督ー」ペラッ

提督「ん?」カリカリ

北上「何か昨日、吹雪から聞いたんだけどさ」ウワ、ナニコノモンダイ!?

提督「何だ?」カリカリ

北上「鬼トレ? ってのがあるみたいじゃん? どんなやつなの?」スッ

提督「その名の通り、まるで鬼のようなトレーニングだ」カリカリ

北上「あたし多分無理だと思うよ」

提督「やってみなきゃ分かんねぇよ」カリッ

北上「にしても、この本棚の参考書難し過ぎ」

提督「お前も勉強によってはそれが解けるようになるぜ」トケイチラッ

提督「昼飯食ったら13時までに体操服に着替えてグラウンドに集合な」スタスタ

北上「あーい」

 

20: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:18:38.68 ID:Q1IxI1jM0

ーー
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提督「では、いつも通りのメニューを始めろ!!」教官モード

北上「・・・・・・色々突っ込みどころが多過ぎない・・・・・・?」ヒソッ

吹雪「気にしたら負けです・・・・・・」ヒソッ

提督「私語は慎め! 吹雪、今日は北上にメニューを一通り教えながらこなせ」

吹雪「はい、教官!!」

北上「今は教官なんだね、提督の呼び方・・・・・・」

提督「北上、最初だからといって気を抜くなよ?」

北上「はいよ~」

提督「では、始めぃ!!」

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北上「ヒーッ、ヒーッ・・・・・・何このトレーニング、辛すぎ・・・・・・」ゼーッゼーッ

吹雪「大丈夫ですよ、私も最初はそんな感じでしたから」

北上「何で、二人は、息切れ、して、ないの、さ・・・・・・?」ハァ、ハァ

吹雪「一ヶ月も毎日してたら慣れます」

提督「なら俺と吹雪は次から一段階ハードにするか?」ジロ

吹雪「け、結構です」(震え声)

提督「まぁ、これはトレーニングのアップらしいからな。これぐらいには慣れてもらいたい」

北上「今度は何やるのさ?」

吹雪「正拳突きと前蹴りを100回ずつです」

北上「・・・・・・はい?」

提督「よし、始めぃ!!」

吹雪「1! 2! 3! ・・・・・・」ブンッ ブンッ

北上「い、1! 2! 3! ・・・・・・」ブンッ ブンッ

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21: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:19:35.55 ID:Q1IxI1jM0

こんな感じで、何処のスポコン漫画かってトレーニングをした後、提督が一つ提案をしてきてね・・・・・・。

北上「これ、意味あんの?」

吹雪「効果はありますよ!」

提督「なぁ、お前ら」

吹雪「はい?」

北上「何?」

提督「艦娘二人になった事だし、今回から組み手入れてみようかと思うんだが、どうだろうか?」

吹雪「私は構いませんよ」

北上「あたしも」

提督「よし、実戦形式で行くか」

提督「反則行為以外なら何でも有りだ。相手の背中が地面に着くか、相手が降参する、若しくは相手を戦闘不能にしたら勝ちだ」

吹雪「じゃあ、お願いします」スッ

北上「よろしく」スッ

提督「始め!」

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提督「そこまで。勝者、北上」

吹雪「うぅ、私の方が練度は上なのに」

北上「吹雪は真面目だからねぇ、フェイントに引っかかりやすいんだよ」

提督(うーん、以外と組み手は有りか。互いの弱点が分かるから改善の余地がある)

提督「そういや妖精さん、今の北上の練度は?」

北上「え? 練度ってそんな変わんないっしょ」イヤイヤ

妖精「だいたい19だね」

北上「え!? たったこれだけで?」ギョッ

提督「北上、工廠行け。改になれるぜ」クイッ

北上「は、はーい」スタスタ

提督「にしても、妖精さんはどうやって艦娘の練度見てんだ?」

妖精「妖精の力」

吹雪「すっごくアバウトですね・・・・・・」

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22: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:20:29.19 ID:Q1IxI1jM0

それから、あたしもこのトレーニングの効力知ってからは、何か楽しくなってきちゃってさ。他にも色々娯楽も見つけたしね。

提督「おい北上、お前宛に何か届いたぞ」つ段ボール箱の山

北上改二「あ、やっと来たんだ」スタスタ

吹雪「何か買ったんですか?」

北上「漫画数種とアニメとゲーム」ニヒッ

吹雪「そんなお金あったんですか?」

北上「大人買いしちゃった」つカード

提督「っ!? テメッ、それ俺のクレジットカード!! 何やってんだぁ!!」

吹雪「そうですよ!! 他人のお金勝手に使うなんて」プンプン

提督「ちゃんとポイント付けてもらったのか!?」クワッ

吹雪「て、そっちですか!?」ガクッ

北上「もち」b

提督「なら良し」

吹雪「いいんですか!?」ギョッ

提督「時々俺らも貸してもらうぜ」

北上「いいよー」

提督「但し・・・・・・」パッ

北上「あっ!?」

提督「これ以降は自分の金で買え」つカード

北上「いーじゃんか、ケチ~!」ブーッ

提督「やかましい!!」クワッ

吹雪「・・・・・・」

吹雪(・・・・・・二人のノリに色々とついていけない・・・・・・)ズーン

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23: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:21:40.45 ID:Q1IxI1jM0

グラウンド

北上「よっ、はっと!」サッ サッ

吹雪「えいっ!」ブンッ

北上「ふっ」シュッ

吹雪「あ、あれ!?」

北上「はい、チェック」手刀

吹雪「うっ、降参です」

提督「そこまで。勝者、北上」

吹雪「うわぁん、また負けたぁ・・・・・・」

北上「ニシシシ、ハイパーな北上様をなめちゃあいけない」

提督「・・・・・・なぁ、北上」

北上「ん? 何?」

提督「お前、組み手の時に相手に自分から攻撃しないよな? 何でだ?」

北上「ん~、カウンター派だからかな。相手が単純な攻撃ならいなせばいいんだし」

北上「それに、あたしはあまりパンチとかキックは得意じゃないんだ。あんまり力も入んないしさ」

提督(打撃というより、北上は合気道派(トリッキータイプ)なのか・・・・・・?)

吹雪「なら、飛び道具を使うのはどうですか?」

北上・提督「飛び道具?」

吹雪「鉄砲とまでは言いませんが、何かを飛ばしながら闘うんです。北上さんは身のこなしが軽いから、きっと錯乱しながら攻撃するのに向いてると思います!!」

北上「あ、それ面白そうかも」

提督「妖精さんに聞いてみるか」スタスタ

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提督「とりあえず、木材加工してクナイみたいなの作ってもらったから、これ使いな」つ木製の棘みたいなもの

北上「ありがとねん」ウケトリ

提督「よし、的に当ててみな」つ案山子

ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・・・・

北上「・・・・・・」スチャ

提督「始め!」

北上「!」ダッ

ストトトトッッッ!!

北上「はい、一丁~」スタッ

吹雪「全弾・・・・・・命中・・・・・・?」ポカーン

提督「・・・・・・おったまげた」ポカーン

北上「ん~、あたしこーゆーの向いてんのかも」

吹雪(しかも、全部案山子の脳みそに刺さってる・・・・・・)ゾクッ

北上「硬い素材で作ったらあいつらにも十分使えるっしょ?」

提督「うん、有りだな」

てなわけで、あたしは自分なりのスタイルを見つけて、今は個人練習に入ってるんだ。

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24: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:24:07.91 ID:Q1IxI1jM0

北上「あたしの事はこれくらいかな」

大和「自分なりのスタイル・・・・・・ですか」

吹雪「私は基本に沿ったものですけどね」

大和「因みに、北上さんと吹雪ちゃんはどっちが強いんでしょうか?」

北上「総合的なパワーは吹雪だねぇ」

吹雪「でも、勝率は北上さんが上ですよ」

文月「二人とも強いよ~」

大和「それで、次に鎮守府に着任したのは・・・・・・」

大鳳「あ、私です」

大和「え? でも、確か貴女も大型建造でしか・・・・・・」

大鳳「実を言うと、私はここで建造されたわけでは無いんです」

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私は以前、別の鎮守府で建造されました。そこでは、私は何をやっても失敗ばかりで、出来損ないの烙印を押されていました・・・・・・。

「また作戦失敗か! 何故あんな簡単な事ができんのだ!!」

大鳳「ご、ごめんなさい・・・・・・!」

「うちは貴様のような出来損ないを養うつもりは無い! もう貴様は要らん!!」

大鳳「っ!?」

度重なる任務の失敗を咎められ、私は遂に解体される事が決定しました。地下牢で解体される時を待っていた、そんな時でした。

大鳳「・・・・・・」

 

25: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:24:46.22 ID:Q1IxI1jM0

カツ、カツ、カツ、カツ・・・・・・

大鳳(っ! もう来たんだ・・・・・・)

ガチャ、ギィィィィィ・・・・・・

大鳳「!」

提督「ほー、お前が大鳳か」

大鳳「だ、誰ですか!?」

提督「俺は海原 櫂。装甲空母、大鳳。本日付で、お前は俺の艦隊所属だ」

大鳳「は、はい? 仰る意味が・・・・・・」

提督「要は、地下牢から出してやるって事」

大鳳「ここから・・・・・・?」

提督「別に強制はしねぇ。ここで燻ってるか、別の可能性に手を伸ばすかは、お前が決めろ」

大鳳「・・・・・・私は落ちこぼれの出来損ないです。私には可能性なんてもの、微塵もありませんよ・・・・・・」

提督「この世に不必要な人間なんかいねぇよ。お前はいわば原石だ、燦然と輝く宝石のな。お前が落ちこぼれかどうかなんて磨いてみないと分かんねぇよ」

大鳳「私が・・・・・・原石・・・・・・?」

提督「あぁ。もしお前が宝石になれなかったら全部俺の責任だ、お前の前で腹切って土下座して詫びてやる。万が一、いや、例え那由他の果ての可能性でも希望があるなら、一つ賭けてみないか?」

大鳳「・・・・・・分かりました。空母大鳳、貴方の艦隊に配属させていただきます」

提督「よし、交渉成立だ」ニッ

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26: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:25:37.18 ID:Q1IxI1jM0

吹雪「初めまして! 私は初期艦の吹雪です!」

北上「雷巡の北上だよ、まーよろしく」

提督「こいつらがうちの艦娘だ。仲良くしてやってくれ」

大鳳「あ、あの、提督。たった二人ですか?」

提督「侮るなよ。こいつらは今や単体で、艦隊の五つや六つを瞬殺できる程の精鋭だぜ」

大鳳「た、単体で!? すごいじゃないですか!!」

北上「いやぁ」テレテレ

吹雪「それ程でも」テレテレ

提督「お前も直にこうなるからな」

大鳳「プ、プレッシャーかけないでくださいよ~」

提督「お前ら、大鳳に鎮守府を案内してやれ」

吹雪「はい!」

北上「終わったら、また連れてくるねー」

提督「頼む」

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食堂

大鳳「」ズーン

吹雪「た、大鳳さん大丈夫ですか!?」アセアセ

北上「どうだった、筆記試験?」

大鳳「全然・・・・・・解けなかった」ズーン

大鳳「あぁあ、最初からついてないなぁ」

北上「更に追い込むようで悪いんだけど」

吹雪「明日からもっとハードになりますよ」

大鳳「えぇ!?」ガビーン

 

27: ◆Fd8Nv55Lkc 2017/04/15(土) 20:26:23.90 ID:Q1IxI1jM0

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